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久しぶりに故郷に帰りました。
会社では、年上です。故郷では、下っ端です。
ほとんどの方が、年上です。
あれせえ、これせえとこき使われました。
パシリです。仕方がありません。大先輩方を前に文句も言えません。
子どもの頃は、手伝いがしたくなくて逃げ回っていました。
今は、出来ることがあればやらせてくださいと素直に言えるから不思議です。
お袋の法事に来られた和尚は71歳です。わざわざ来てくれました。
30年前、親父が無くなった時に勤めてくださった和尚です。
注がれた酒を大半こぼし、袈裟はべたべたでした。
帰りには、車で迎えに来られた奥様に、「しっかりなさいまし。」と怒られていました。
私の故郷の家は、集落の中でも一番上にあります。和尚が油断するのも当たり前です。
麓から順繰りに法事を済ませ、ここが最終ですから。
本日も、メーターは上がるばかりです。誰も帰ることができません。
和尚が立ち上がらないからです。
そんなことを知らない町から来られたお客様が帰られてから、
やっと近所のおばさん達は帰ることができました。
故郷は、遠くにありて想うもの。若い頃はそうでした。
今は、帰って見なきゃ解らない故郷のありがたさです。
2014年12月7日