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日本の数々の都市で、路面電車が走っていました。
広島では、50年前と同じ車両がまだ現役で市民の足として活躍しています。
車高が高く、我々には乗り降りの際少しきついかもしれません。
さにあらん。小さなステップが高いステップの間にもう一段設置されていました。
お袋が病院を3ケ月ごとたらいまわしされていた頃、
ベッドの手すりに自由が効かないように優しく縛られていました。
介護とは、こんなものかと悲しいと感じました。
昨今のデイケアでは競争激化によるためか、やっと本腰になったのか
様相が変わってきました。
来られるお年寄りのモチベーションアップのプログラムが
多数用意されているのです。
かつてはできたことが、いつしかできなくなっていきます。
それは仕方がないこと。
それでもしてみようかと思う気持ちを後押しするのが介護のようです。
経済活動に寄与しなくなったら、生きている価値が低いのではないかと
思いがちです。さにあらん。生きていることそのものに価値があるのです。
私達が故郷に帰るのは、先祖の墓にお参りするのは、
今いる自分のルーツに感謝するからです。お袋が生きていれば会えます。
お袋が生きているから懐かしい方たちとも会うことができます。
亡くなった今でも、多くの方と会うことができました。
和尚は、「縁」と言われました。
可能性は無限です。起爆剤はやる気(モチベーション)です。
できることから、ほんの小さなことからやり始めることです。
できなくなったことを数えるより、できるようになったことを
実感することです。諦めることはありません。
私のことが解らなくなって六年生きてくれた母です。
生きている母に会えることがとても嬉しかった。
2014年12月8日