もう、何度も聞きましたよ。
歳をとると、同じ話が多くなります。
強く印象に残っているのです。
その人は、そのことを伝えたいのです。
介護施設では、とても大事なことなのです。
話すことは、脳の活性化に役立つのです。
話さないと、それは孤独につながるとは限りません。
中には話下手の人もいらっしゃいます。
落語家は何度も同じ話をします。
刀鍛冶は、何度も同じ作業をします。
私が毎日ご飯を食べているのとは、少し違います。
奥義を窮めているのです。つまり名人芸です。
昨日とは、少しずつ違うのです。
嫌いな人に話をしますか。
疲れているときは、話すのさえ面倒です。
とっておきの話をするには、それなりに理由があるのです。
なんとなく話したくなったのです。
同じ話を聞くときの心得があります。
同じ話のようで、少しずつ違うのです。
その違いを発見するくらい、楽しむ余裕を持つことです。
聴かせていただくのです。
オチを先に言ったりしたらいけません。
話すことは、脳の活性化に役立つのです。
ああよかった。昨日聞いた話と同じだ。
毎日、違う話になることこそ心配です。
これが次なる心得です。
地震や悲惨な戦争など体験したら、
思い出したくないから心の内を話さなくなります。
話すことで、外に想いを吐き出すことで、
脳の何かが病むのを止めて活性化するのです。
脳が活性化することで、元気な身体を取り戻せるのです。
元気な身体で、また同じ話が出来るのです。
その繰り返しで、いつもの元気が出てくるのです。
大いに話しましょう。
じっと聴きましょう。
何かが変わります。
馬と鹿 酒酌み交わし 馬鹿になる
2015年6月6日