
スイスやドイツからの同僚と行く場所は、決まって浅草です。
私が見せたいのは2か所です。
浅草寺の巨大草鞋(山形県村山市寄贈)と
仲見世にある浮世絵のレプリカを売っている店です。
北斎は国際的にも有名です。
あの有名な浮世絵の持ち主になるチャンスです。
彼らは必ず買い求めます。一枚15000円です。
ベジタリアンには、沖縄そばを食べていただきます。
こんぶ出汁に感動されます。鰹節と味噌をお土産にしました。
肉食のイギリス人は、朝からマックです。
一度、和定食の味噌汁の中に魚がいるとうるさくいうものですから、
汁だけを飲み干し、「魚はいないでしょう」と説明するも、
「いや、絶対いる」と譲りませんでした。魚が嫌いなのです。
飲める外国の方にとって、日本酒は最高です。
甘口、辛口、フルーティーな酒と交互に出して飲んでいただきます。
ほとんどの方が、満足です。冷酒のほうが好みのようです。
一緒に出て来た馬刺しは、特別に少し炙っていただきます。
これも大好きです。
刺身の味を覚えた人は、自分の前にある刺身の盛り合わせ皿は全部平らげます。
プレート性ではないと説明しても、平らげます。
ドイツなどのヨーロッパでは、自分がオーダーする1プレート
(メインディッシュと付け合わせ)のみです。
日本人は、一皿をみんなでつつくんだと説明すると、それは良いことだと言われます。
そして平らげるのです。ゆっくり、飲んでいると食べるものが無くなってしまいます。
皆さん、地方の女の方がいる店は大好きです。
珍しいものですから、もてるのです。ハーレム気分で大満足なのです。
帰ろうとしません。
ソープランドに行きたいと、そっと耳打ちする若いのがいました。
一緒に行ってくれというではないですか。
回ること5軒目。やっとOKが出ました。
外国人の方はここでは敬遠されるようです。
爪楊枝が特に気に入った少し年配のイギリス人の方がおられました。
500本入りを2パック持って帰っていただきました。
やはり大満足でした。ないのでしょうか。
和包丁も大好きです。
砥石も一緒に買って帰っていただきます。
「貴方が、切れ味を管理するんですよ」と付け加えます。
やる気を出して、ますます満足です。
三枚刃の和包丁は切れてしかも靭性があるのです。
ゾーリンゲンより気に入っていただけると信じています。
チェコ(ソ連崩壊前)に長く出張されていた日本人のお宅を訪ねた時に、
ゾーリンゲンのセット(10本くらい)を見せられた時には、
これもびっくりされていました。
日本特有の文化には大変興味を持たれます。
出張の合間に、京都のお寺と富士山登山を入れるとこれも大喜びです。
一緒に会社を回るといっても、暇な時間はあるのです。
彼らの反応を見るのも興味深いのです。
私が、ヨーロッパに出張したときは、
お返しとヨーロッパ文化の古(いにしえ)と今を満喫させてくれます。
大酒のんで、コンサート(カルテット)に行った時は、爆睡でした。
それでいいんだよと言ってくれました。
ヨーロッパの音楽は素晴らしいのです。
なによりも一番のお気に入りは、「もてなし」の精神です。
大いに勘違いされて帰ります。特に大和撫子が好きです。
大事にされていないんでしょうかね。
私には、大事に愛されているように見えます。
蜘蛛の巣に からめとられて 酔いざめの
2015年7月23日