故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

父の日に花束

2015-07-03 04:14:59 | よもやま話
 長女からの父の日プレゼント

  
せっかくだから、持って帰んなよ。

末娘から言われて持って帰った花である。
長女から父の日にとプレゼントです。

亡くなったかみさんも、私もこの長女に鍛えられた
と言っても過言ではありません。
かみさんは、家事などほったらかしで、長女の情緒教育に夢中でした。
クラシック音楽を聞かせ、朝から自然の中を散歩に連れて行きました。
まだ、乳飲み子でした。

新米の両親は、どちらも五人兄弟の末っ子でしたので、
それぞれの両親の援助はありませんでした。
病気がちの両親を私達が応援するのでした。

小遣いの交渉から不登校やいじめと何でも初めての経験でした。
嫁に出した時は、正直ほっとしたものでした。
花束贈呈でも、私の顔はきっと怒ったような顔だったでしょう。
涙どころではありませんでした。

未婚の次女に、お前らの結婚の時は泣かないだろうけど、
末娘の時は、きっと泣くだろうな。というと。
ひどいとの答えでした。

持って帰った花束を見て、
妻がこの時とばかり、自分で焼いた花瓶を取り出してきて活けてくれました。
毎日、この花を見ていると自然と感謝の気持ちが湧いてきます。
女性が花束のプレゼントを喜ぶ気持ちが分かります。
私もやっと一人前になったのでしょうか。

嫁に出したはずの長女がだんなを連れて我が家に転がり込んで来た時には、
がっかりしたものでした。
そのうち孫が産まれ、空気の密度が薄くなったような気がしました。
最後はやっと歩くほど衰弱したかみさんに代わって、
毎日弁当を七つもこさえました。二年間続けました。

けんかするように、出ていった長女家族は何故か近所に住んでいます。
かみさんは、長女が帰ってきたのを喜んでいました。
グアムに乳母役で付いて行くのも嬉しそうでした。
得意の英語を使って、長女家族の役に立ちたかったのでしょう。

父の日に まさかの花束 雨しずく

2015年7月3日

コメント
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