人を褒めることは、簡単じゃない。
励ますことは、さらに簡単じゃない。
他人の良いところを見つけることは、
その人を知るうえで一番の近道です。
人を励ますことも、その人を知るうえで最も大事なことです。
どちらもキーワードは「聞き上手」です。
褒める点は、その人が一番大事にしているところです。
励ますのは、その人が進みたい方向です。
今日の主題は、「励ます」です。
若い人が、悩みを打ち明ける時があります。
困っていて、方向性のアドバイスを受けたい時に相談されます。
私は、仕事ではすぐさま答えを出します。
シミュレーションした引き出しの中から、答えを伝えます。
常に自分の物差しで、計った答えを言います。
私的な相談の時は、ひたすら聞き役に回ります。
その人が、話しているうちに方向性が見える方に後押しします。
その人は、その方向に進みたいのです。その気持ちを尊重します。
私がやるのではありません。その人がやることです。
嘘の励ましはしないのです。
おかしいと思ったら、その人の言葉でその人の立ち位置でしかります。
自分の経験はたとえ話です。押し付けることはしません。
時代遅れですから。
相手を知るうえで、注意することは、何回も出てくる「言葉」です。
「あのう」、「であったりして」、「ちょっと」や
時には「死にたい」とかの言葉です。
その人は何回も同じ言葉を使います。
この言葉が、その人の潜在意識を顕わしています。
言葉が出てこない話ぶりに、もがく姿に、言外のその人が表れるのです。
私は、どうしてかなと思うことにしています。
そうすることで、この人はどうしたいのかが伝わってきます。
その本気度の高いところを励ますのです。
すべての人が、大事にしている部分があります。
受け売りの場合もあります。受け売りは、つつけばもろいのです。
自分の内からでる言葉は、稚拙でも重いのです。
褒めること、励ますことの次のキーワードは「好きになること」です。
初めはムカつく奴も、後で小説のネタと気持ちを切り替えると、
どこまでも聞くことができます。癖の一つ一つが愛せるようになるのです。
どうして、そう思うのかに焦点を置きます。どうしたこうしたは二の次です。
工事の工程表を書くことがあります。
順番に仕事を重ねることが目的ではありません。
ボトルネックになりそうな箇所を、説明するために工程表を書きます。
工程表はボトルネックを見抜くのに使うツールです。
そしてボトルネックを是正する知恵となるのです。
人を見て、瞬時にその人を分かろうとして、
自分のシミュレーションボードをその人にかぶせます。
どこまで本気なのかが、瞬時に見抜けます。
皆さんもそうしておられます。
第一印象がそうです。自分のタイプかどうかすぐに感じられるでしょう。
そのことなのです。受ける印象そのものなのです。
仕事の中で、励ますことを続けられるのは、
自分が励まされていることを常に感じることから始まります。
老人に 元気かと問う 馬鹿野郎
2015年7月9日
読み返した後の感想
このテーマは奥が深いのです。
私は、再度考えてみたいと思います。