故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

出張先

2015-07-21 06:14:28 | よもやま話
 沖縄、那覇市にある真玉(またん)橋

  
出張に行っても、ホテルと仕事先(会社、客先など)の往復で終わってしまいます。

ヨーロッパ、タイ、パキスタン、中国そして韓国と今まで行きました。
国内も和歌山県、高知県と青森県以外では仕事をしたり訪ねたりしました。

どこに行っても変わり映えがしないのです。

50歳を過ぎてからは、印象に残った風景を写真で残すようにしました。

沖縄にある真玉(またん)橋は、印象的でした。
いつもの抜けるような青空です。
沖縄の空は大きく、雲が迫る感じでした。
潮の満ち引きで、河底が表れるのは、故郷の河と一緒でした。

真玉橋の向こう岸に、自分を産んだお母さんが住んでいる。
時々、シャワーを浴びて、夕ご飯をいただいて帰るのだと。
知り合いになった友人から話を聞きました。
その人は、小さい頃、養子になったのでした。
忘れ去られたような親子関係の話と一緒に印象に残っています。

出張は、日曜に発って、金曜日に帰ってくることが多かったのです。
仕事のための出張ですから、そうなります。
私は、訪ねたところを知りたくて路地裏を歩くようになりました。
路地裏には生活があります。

おもしろそうな店があると、入って飲みます。
座る席は、カウンターと決めています。
独りものが集まる席で、店の一等席です。
独り者とも、店の人とも会話ができます。
方言は、ほとんど解りません。
一生懸命聞きます。

気に入った店は通い続けました。
懐かしいのですが、所詮よそ者です。
それでも受け入れてくれる懐の深さが、どの店にもありました。
話し相手は、次から次に現われる知らないもの同志です。
店の人は、支度に忙しいので、知らないもの同志を引き合わせて
間を持たせる時間稼ぎをします。

路地裏には文化があります。
時間によって、見せる風景も変わります。

軒先に ブーゲンビリア そこかしこ

2015年7月21日

コメント
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