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娘にきせたいなと描きました。
今日のタイトルは、「無形文化財」です。
いろんな生きた経験と多岐にわたる友人がいます。
これは、人生を豊かにします。
今日、書きたいことです。
ちょっと長くなりますが、広辞苑での説明を書きます。
演劇・音楽・工芸技術その他の無形の文化的所産で、
歴史上または芸術上価値の高いもの。
そのうち特に重要なものを重要無形文化財として国が指定し、
これを高度に体現できる者
または正しく体得しかつ精通している者を、保持者として認定する。
(広辞苑より)
なんだか面倒くさそうとなります。
いわば、手に職のような、後世に伝えたい技術や芸術のことです。
やっと、本題に入れます。
私は、「地域の魅力はなんですか」の重なる問いに、
「人」と答えました。「交流しやすい道路事情」とも答えました。
応えた本人にも、ぼんやりとして明確な答えとも思えませんでした。
田舎に住み始めた時、感じたことは「人懐こさ」と「人のよさ」です。
若い時は、外に出たいばかりでしたから、煩わしかったと覚えています。
ところが、時間が経過し経験を積んだ今は、
これは素晴らしいことじゃないかと思い始めています。
若い人になくて、年寄りにあるものは「経験」です。
田舎には、有形の優れたものは無いように見えます。
今や、田舎ほど無形の経験や伝統技術に溢れています。
都会では、「隣は何をする人ぞ」と交流がまったく途絶えています。
田舎では、あの人がどうした、この人がああだ、
とかまびすしく雀たちが騒ぎます。
よくご存じなのです。若い時の話までさかのぼるから、
話に際限がなくなります。
若い時のことのほうが、面白おかしく語れます。
すでに消化されているからです。
人は、一人では生きてはいけません。
給料をたくさんくれる会社にいたいと思います。
そのうち会社にしがみつくようになります。
会社=神様になる方もいらっしゃいます。
どこそこの大学を出たとかで、盛り上がります。
定年と同時に、まわりは殺風景なものになっていました。
私は、「つながり」を大事にしたいと思うようになりました。
この感覚を説明するのは、やさしくありません。
いっぱい会う人がいる、いっぱい聞いてくれる人がいる。
やろうと思えば、いろんなことができる田舎です。
都会で、家庭菜園をしたいと思っても順番待ちです。
長ければ数年かかります。
何かのサークルに入りたいと思います。
出かけるのも体力がいるし、何かをやるにも金がかかります。
自然に触れたいと田舎を目指します。
常に長い行列の先に、求めるものがあります。
都会でひっそりとしていると、何日も誰とも話すことはありません。
田舎の庭先では、今日も延々と話が続いています。
ものが行きかうごとに、話が盛り上がります。
やれやれの時もあります。計画していた仕事が進みません。
また、明日となることもしばしばです。
私を見つけないで。
これが良いのです。
友人がいて、経験を活かせる。
つながりは、きっと人生を豊かにするでしょう。
我が子です 寄ってたかって 皆がみる
2017年2月22日