故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

音、風と光

2020-06-08 06:18:05 | よもやま話

杉林の木漏れ日、苔の上にひっそりと咲く「しょじょうばかま」です。


4時から起きている。
4時は、まだ薄暗い。濃い緑の印象である。
5時を回るころから薄い緑になる。どの枝もそよがない。
鳥が朝餉に忙しそうだ。仲間に呼びかける声がする。森から畑に移動する。
今日のタイトルは、「音、風と光」です。

タイトルが浮かばないまま、小一時間が過ぎる。
6時前には、しらっちゃけてきた。しかし、森の奥まで光は届かない。
やはり無風である。柳の小枝さえ動かない。

今日は、つるものの世話をしよう。
ゴーヤとへちま用の網をかけてやろう。夏には高さ4mのすだれになる。
はやと瓜用のやぐらを組んでやろう。できれば、竹の八割を垣根のようにやぐらに取り付けたい。
頼んでいた大きめの八割の道具が届くだろうか。
どのつるも伸びたくて仕方がない。着る服が、履く靴がすぐにつんつんになる小学生のよう。

音も風も止まった。光だけが滝のごとく勢いを増している。
トマトがどんどん大きくなってるぞ。妻がいう。言外に早く屋根が欲しいな。
私は、枯れてきた笹を燃やしたい。
もうすぐ、私も動き出す。

突然、「ちょっとコイ」とコジュケイが鳴き始めた。
しばらくしたら、静寂が戻った。
朝日が影を作る。かえるが試しに鳴いた。
今日は雨は降りそうにない。一声でやめた。
野鳩の声がする。朝日が出るとともに森は騒がしくなった。
畑の土の表面が白さを増しているように見える。今日も暑い日になるのだろうか。

私は自然の中にいる。
畑に出かけようかな。

サンダルを 長くつに替え 朝露と

2020年6月8日
コメント
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