杉林の木漏れ日、苔の上にひっそりと咲く「しょじょうばかま」です。
4時から起きている。
4時は、まだ薄暗い。濃い緑の印象である。
5時を回るころから薄い緑になる。どの枝もそよがない。
鳥が朝餉に忙しそうだ。仲間に呼びかける声がする。森から畑に移動する。
今日のタイトルは、「音、風と光」です。
タイトルが浮かばないまま、小一時間が過ぎる。
6時前には、しらっちゃけてきた。しかし、森の奥まで光は届かない。
やはり無風である。柳の小枝さえ動かない。
今日は、つるものの世話をしよう。
ゴーヤとへちま用の網をかけてやろう。夏には高さ4mのすだれになる。
はやと瓜用のやぐらを組んでやろう。できれば、竹の八割を垣根のようにやぐらに取り付けたい。
頼んでいた大きめの八割の道具が届くだろうか。
どのつるも伸びたくて仕方がない。着る服が、履く靴がすぐにつんつんになる小学生のよう。
音も風も止まった。光だけが滝のごとく勢いを増している。
トマトがどんどん大きくなってるぞ。妻がいう。言外に早く屋根が欲しいな。
私は、枯れてきた笹を燃やしたい。
もうすぐ、私も動き出す。
突然、「ちょっとコイ」とコジュケイが鳴き始めた。
しばらくしたら、静寂が戻った。
朝日が影を作る。かえるが試しに鳴いた。
今日は雨は降りそうにない。一声でやめた。
野鳩の声がする。朝日が出るとともに森は騒がしくなった。
畑の土の表面が白さを増しているように見える。今日も暑い日になるのだろうか。
私は自然の中にいる。
畑に出かけようかな。
サンダルを 長くつに替え 朝露と
2020年6月8日