故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

嫉妬

2020-09-06 00:35:13 | プロジェクトエンジニアー

絵のタイトルは、「去る者は追わず来る者は拒まず」です。
悩んでも、開けぬ夜はありません。


今日のテーマは「嫉妬」です。
自分より、優れたものを持っている人に抱く気持ちです。
中島みゆきさんの詩のいくつかに、嫉妬を前面に出したものがあります。
抉るほど忌々しく、心の奥底をさらけ出し、優れた詩になっているように感じます。
漱石の「こころ」にも同様のものを感じます。
彼女は、応援歌も多く書かれています。

憧れて入ったエンジニアリング会社でした。
優れモノがいっぱいいました。
途中入社の私は、本流(燃料関連)の仕事にはつけませんでした。
上司は、後に社長に、また役員になられました。
役員の方から、二度リストラされました。
その会社に残りたかったので、恨みました。
一カ月待つからどこか探して来たらと、人事の方から話がありました。
会社の友人の知り合いの方でした。

結論から言うと、リストラされてよかった。
一カ月のうちに見つけた会社は、エンジニアリング会社に入る前の会社でした。
出戻りは、肩書も給料も上がっていました。
リストラされて給料をあげたのはお前だけだと、同僚に言われました。
それからが大変でした。
10年後にエンジニアリング会社に戻り、またリストラされました。
リストラされていなかったら、今は当然ありません。
大きな会社の「成功者」で終わっていたでしょう。

中島みゆきさんの歌には、成功者と脱落者の対比が描かれています。
脱落者の恨みつらみが素晴らしい。
ある視点から見ると脱落者です。
ところが、時間のフィルターを重ねると成功者になっているかもしれない。
脱落したからよかった。頑張ることができた。違う人生を味わうことができた。
世の中を形成しているのは、成功者だけではありません。
中島みゆき作詞・作曲の「シュピレヒコール」がデモ隊のバック音楽に流れていた。
そんな時代もあったねと、皆が元気に立ち直っています。

嫉妬で自分を死なせてしまうのは、哀しいことです。
悶絶するように苦しんだ挙句、涙も枯れた頃、こんなことを続けてられないな。
二枚目でなくてよかった。ちんちくりんでよかった。貧乏人でよかった。
他の世界を知らぬものの遠吠えだろうが、構わない。
買った訳じゃないけど、頑張った。

嫉妬を大いに勧めます。
そして、自分なりの方法で立ち上がれ。
私が描く似顔絵では、あなたはヒーローです。

男とは 大小じゃない 輝きさ

2020年9月6日

<<あとがき>>
私は結婚前多くの女性と付き合いました。
どれも実りませんでした。
すべての女性が、私を強くしてくれました。
恥ずかしながら、感謝しかありません。
コメント
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