故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

月夜

2020-09-07 04:47:03 | よもやま話

絵のタイトルは、「川筋気質」です。
炭鉱跡博物館で、石炭を運ぶ船の絵を見ました。
掘るのも運ぶのも危険だった。
男も女も生きてきた。


今日のタイトルは、「月明かり」です。
寝床で身体のあちこちを動かしてみる。
筋肉の張りを確認する。
起きる前のルーチンとなっています。
特に気にしているのは、腰回りです。
今日も、動けそうだ。

台所に行き、洗い物をし、米を研ぐ。
月明かりに誘われて、外に出る。月は雲に隠れた。
草を刈ってよかった。獣が隠れることができないから寄ってこない。
ベニカナメの枝がいつしか伸びている。
蚊に追われ、家に入る。

コオロギが鳴いている。遠くでも近くでも。
ぶよに眼の下を刺され、顔半分が膨れたままである。
ゴルフのプレーに支障はなさそうだ。たいして、気にはならない。

二杯目の冷やしたゴボウ茶を飲む。鼻に抜ける香りがよい。
「月夜」に関する想いを巡らしている。
高校生の頃、最終便の一つ前の船で帰ることが多かった。宇品港を7時40分に出航した。
月明かりの道すがら、OLになったばかりの近所のお姉さんと一緒になった。
私は、単なるボディーガードのようなもの。
まばゆいばかりで、何を話したのか覚えていない。
真っ黒の天狗松の向こうの江田島湾に、月明かりが揺れていた。

月夜は、たくらみを思い起こさせる。
光源氏が夜な夜な出かけたのも、月明かりがそうさせたのだろう。
月明かりは、罪作りである。闇夜であれば、なかったことの多くを思い出してしまう。

足つけし 影が重なり 夜光虫

2020年9月7日
コメント
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