絵のタイトルは、「オーテ」です。
女木島で見た家を囲む石垣です。
島に住んでみて分かったことが二つあります。
海から吹く北風は、遮るものがなくとても寒い。
東北でも不要だった防寒着を出して着るほどです。
平野に較べ、日照時間が圧倒的に少ない。
太陽は海から上がり、山に沈む。
島の反対側に住む者は逆バージョンです。
吹きさらし 北で不要の 防寒着
早く寝るので、夜中に目が覚めます。
妻との時間差は、約4時間。
早く目覚めた時が、自由時間です。
今日のタイトルは、「二人で一人分」です。
早く連れ合いを亡くした独居老人は、実によくやっていると思います。
早起きしても、私にできることは洗濯、皿の片づけ、朝餉の支度くらいです。
多くの奥様方は、それで十分と褒めてくださいます。
仮に独りになったら、今ある家事をすべてこなさなければなりません。
収入も半減です。
何かで稼がなければなりません。
手に職をと考えます。
大根一本を消費するのに1週間かかります。
スーパーで売られているものの多くは、家族向けのパックになっています。
収入が半減なら、経費を抑える。
手に職をと考えるなら、家事一切の腕前をあげる。
畑に野菜、果実とハーブを植える。
動物性たんぱく質は、魚を中心とする。
フィッシングの腕を磨かなければなりません。
こうして、自活に近い生活を送ることが出来れば幸いです。
爺ちゃんから便りがないな。
育ててやったんだから、お前から連絡してこい。
こんなの流行りません。
積極的に社会や家族と関わる。
妻がいなければ生活が成り立ちません。
妻とて、力持ち(少しだけ)がいないと助けになりません。
妻は独りになっても、さほど困らないでしょう。
食わせる話し相手がいなくなり、張り合いが無くなる。
そう心配するのは「俺様」だけです。
連れ合いを亡くした者通し、仲良くやっていることでしょう。
やってくる未来にぞっとし、そっと感謝する毎日です。
2021年12月10日