故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

耕作放棄地(Part2)

2023-06-27 06:54:59 | プロジェクトエンジニアー

絵のタイトルは、「あんた誰、私ね」です。
何のかかわりもない野鳩です。
家の下の畑は、山の畑より虫が少ない。
朝夕、雀が5-6羽訪ねてくれています。
野菜につく虫も刈り取った草の種も、雀の餌になっているような気がします。


今日のタイトルは、「耕作放棄地(Part2)」です。
地域おこし協力隊になって、自分は何ができるだろうと「自分探し」を続けてきました。
東北でも、耕作放棄地は多かった。
人口減少、世界中から食料を安く調達できるようになり、増えて行ったと思われる。
どうやれば耕作放棄地を再生できるか、東北で学びました。

少しの手伝いで、あきらめていた年配者が耕作を続行する。
何にも植えないが、毎日畑に行き草を抜く。
炎天下で働く婆様を家族が心配し、家に閉じ込めました。
その方は、楽になったと喜んでおられましたが、直に施設に入られました。
東北で知った事実でした。

島でも状況は同じです。
多くの年配者から、耕作を依頼されます。
この谷戸だけは守りたいと、持ち主の許可をもらって耕作を続けています。
その面積はあまりにも広く、草を生やさないために耕作しているのが現状です。
どうして無駄にも見えること(時代に反する)を続けるのか。
毎日、自問しています。

景観維持のためではなさそうです。
体力増強のためでもなさそうです。
草が伸び放題なのが気にかかる。
それだけのような気もします。
落ちているごみを拾うのと似ています。

切った木を薪にする。
風呂炊きでも、キャンプファイヤでもよい。
猪除けの柵にする。
ベンチを作り、誰かに使ってもらう。
ただ、草を刈るだけなのに、夢があります。
まだ、出来ておりません。
関わる面積が広がり、草刈で精いっぱいです。

東北の時と違うのは、無限の壁を見ていることです。
自分にもよくわからない、無限への挑戦です。
落ちているごみを分別するように、耕作放棄地の草を刈れば資源になります。
大げさに言えば、地球温暖化に対する途方もない挑戦です。

それでも、長続きはしないでしょう。
体力に限界があるからです。
芸術を仕事にする人は、食料や換金物を作るわけではありません。
小説家や哲学者も同様です。
しかし、人々の琴線に触れる歓びを生産しています。
やる気を起こさせる。
心に平穏をもたらせる。
耕作放棄地に関わることも、そんなところに行きつくのかもしれません。

2023年6月27日
(あとがき)
今晩、マツダスタジアムでカープ vs DENA戦を観戦します。
楽しみです。
(筆者)
2023年2月27日の記事「耕作放棄地」では、
「無償でやることを勧めます。
お金をいただくと、時間に制限が出て、仕上がりに責任が伴います。
どこかで、「なぜ自分が」となり、根気が続きません。
無償となると、一種の挑戦に変わります。
自分は、どこまでできるかなと楽しむことです。」
(記事より抜粋)
耕作放棄地に関わる気持ちとして書いています。

コメント
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