さいきんの流星光
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漫画は、何でも自由に書けるようで、

そうでもなかったりします。

法律とか編集部とか
外から制約がかかって描けない場合もあるけど

今日の話題は自分の中のハナシ。




僕は、いまは漫画家じゃなくて
漫画アシスタントとして生計を立てています。

空いた時間に漫画を描いてネットに発表したりしています。

■ニコニコ静画

だから、自由です。

どんな漫画をどんな絵柄でどんな風に描いてもいいんです。



まあ、自分的に描きたくないってのはありますけど。

例えば、どぎつい暴力シーンが出てくるヤツとか、
悪質な犯罪者気質のキャラが出てくるようなヤツとか
小動物にひどい事をするヤツとか。



でも、ほぼ自由。



だけどやっぱり、何かにしばられてる感じがするんです。

自分で勝手に規制線を張ってる感じ。


ひょっとして、
「牢屋の中の自由」ってやつかも。
しばられた制約の中で感じている自由…みたいな?


「この牢屋から出てはいけません。でも牢屋の中では、何をしても自由ですよ」


ただ、
その牢屋があることに気づかずに、
「ああ俺は自由だーー!」

って思ってるだけなのかも。

そんな考えが、ふっと頭をよぎりました。

怖い。

じゃ、僕の自由って何だ?

僕が本当に自由に何の制約も受けずに描いた漫画って、どんなだ?


その制約っていうのは
ひょっとしたら

「わかりやすい漫画を描きたい」

という気持ちなのかも知れません。



以前にも書きましたが、

「意味がわからない」

そう言われた時の落ち込みようといったらものすごいです。

他の、どんな罵詈雑言をぶつけられるよりも
ガックリきます。



そうはなりたくない。

だから細心の注意を払って作品をつくる。

そこで自分規制がつくられたのではないかと考えます。


あとは、

「あ~、こんなこと考えてたんだ~」

って思われたくないってのもありますね。

「こんなこと」というのは
多種多様いろんなのがあるんですが…。


「世の中なめてるんだね」とか

「うわべだけで生きてるんだね」とかいう感想も

聴きたくない言葉。

グサリときます。

言われたくない感想トップ3。



そんなふうに、

「これ読んだ人、どういう感想を持つんだろう」

って考えることが

自分規制を生み出しているんだろうなと考えます。



読者を気にするのは大事なことです。

つーか、読者の存在なくして
漫画作品なんてあり得ませんよね。

作品を発表するってことは、
どっかで、世界中に全裸を見せるみたいな気持ちで
ぶつかっていかなきゃいけないってことですね。

もう、どう思われてもいい!

俺のすべてを見ろ!

ああそうさ、バカで浅はかで
世の中なめきって生きてるのが俺だ。

バカにするがいい!

さげすんでいいぜ!

挨拶しても無視するがいい!

どんな反応も気にしない!

くらいの気持ちにならないといけません。



極端な性格なもんで、

中間がないので困ったもんです。


そういう気持ちで日常をすごしていると、

「漫画家って、変な人多いね」

とか言われちゃったりするんですよね。

難しい!^^;



長文におつきあいくださいまして、
ありがとうございました!

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