地球にあしあと

地球の色々なところに足跡をつけてきました。

カトマンズにあしあと

2007年11月16日 | Weblog
ついにやってきましたカトマンズ。
高度が下がって呼吸が楽です。

ここではツアーなど組んでいない上に3人ともカトマンズ初体験なのでやや不安。
首都だから大丈夫だとは思うのですが、政情がやや不安定になっていたので、出国前に在日ネパール人に選挙時期について問い合わせたりしました。
実際、私達が滞在している間は大丈夫だったのですが、帰国してしばらくしてからカトマンズで大規模なデモが発生していました。

さて、不安なので安全な空港内にいるうちに確かめておこうと思い、案内カウンターのお姉さんに「タクシーカウンターってありますよね?」と確認すると、空港を出たらすぐにあるとのことでした。
よかった。絶対白タクには乗りたくない。
英語がスムーズに通じるのも嬉しい限りです。

ビザの申請をしようと、用紙に記入して写真とお金を添付して入国審査のところへ行くと、2日間だけの滞在であればビザ代は必要ないとのことでした。
ラッキー


そもそもカトマンズに来た理由は、チベットからブータンに行くための乗り継ぎ。
カトマンズかバンコクからブータンのパロへの直行便が出ているのですが、チベットからバンコクまで行くと遠いので、カトマンズにしました。
また、ブータンの航空機はよくキャンセルや遅延があると聞いていたので、念のため少し早目にカトマンズ入りしておこうということになったのでした。

さて、無事に入国審査を終え、現地通過に両替。
両替してもレシートが出ず、また手数料引かれた額が渡されるので分かりにくい。
って、そもそもこの段階で手数料引くのは正当なのか、不当なのか?

両替を終えてタクシーカウンターへ行き、ホテルの名前を告げると案の定、「ヴァイシャリホテル?そこ高いね。俺の知り合いのホテル紹介してあげるよ。そこならただで乗せて行ってあげる。」などと言われました。
もちろんきっぱり断わりました~。
想定の範囲内です~。


そして、えらくオンボロなタクシーに乗り込み、ホテルへと。

中国と比べて街の様子は貧しい感じがしまし、またインド系の彫りの深い顔の人たちなので目つきがギラギラするどいようにも思えましたが、やはり良く見てみると中国やチベットより断然顔つきがおだやか!
なんと言いますか、中国人やベトナム人って常にけんか腰というか、相手をだまそうとしているというか、ギスギスしたようなトゲトゲしいような空気があるのです。
気性の荒い国民性なので仕方がないのですが、1週間以上中国社会にどっぷり浸かった後にネパールに来るとなんだかそれだけでホッとしました。

でも一応、タクシーの窓から不意に荷物をかっぱらわれたりしないよう、細心の注意を払って乗っていました。
だってここはカトマンドゥ~。


カトマンズは初めてなので、ホテル選びもネットで調べて「たぶんここなら大丈夫かあ?」と思ったところにしました。

というのも、ネパールに行ったことのある友達に事前に聞いてみたのですが、みんな「えーっと、安くて汚い宿に泊まったけどわりとよかったよ。紅茶おいしかったし。名前は忘れた。」とか、「モンキーガーデン(?)の近くの宿に泊まった。名前は忘れた。」とか、全く役に立たない情報ばかり。

カトマンズはあくまでブータンに行くための中継地点なので、ここでゴタゴタに巻き込まれたりしたくありません。
仕方ないのでネットの情報に頼り、高級ホテルやお土産屋さんが立ち並ぶ、比較的治安が良いエリアを選定。
まあ、友人らの証言から割りと安全なのだということは分かりましたが、念のため。


空港から20分ぐらい走ってホテルに到着。
到着直前に運転手が「チップよろしくね」とか言ってきました。
分かってるよ~、そんなことぐらい!

ちょっと多めのチップをあげると大層喜んでました。
で、喜びついでに誰か紹介してくれたみたい・・・。

チェックインの手続きをしてロビーでジュース飲んでると、怪しげな男が話しかけてきました。
どうやらタクシー運転手の友人のようです。

「ネパールは初めて?」と聞いてきましたが、バリバリ警戒中の私達はとりあえず嘘を言うことに。
Sさんが「3回目ぐらいです。こっちで働いてる友達がいるので。」とか適当に答えておく。
なんだかんだ話しかけられましたが、間違っても意気投合などしないように・・・。

チェックインカウンターのお兄さんはプレイボーイっぽい感じでした。
あ、関係ないか。

部屋に入ってみると、う~ん・・・、普通もうちょっと設備いいだろ4ツ星なら。
どうやらここのホテルは「自称4ツ星」に違いない。

入り口のドアの鍵とかちゃんと閉まらない感じなので、一人旅だと怖いかも。
一人旅の場合、下手に設備の悪い中級~高級ホテルに泊まるより、バックパッカーが集まる安宿のほうがいいかもね。


ホテルの部屋からの眺め。ホテル正面玄関です。




荷物を置いてしばし休憩した後はさあ、食事に出かけましょう!

早くカレーが食べたいのだ~!

町を歩いてみると、本当にお土産屋さんや各国料理のレストランが立ち並ぶにぎやかなところでした。
観光客もたくさんいて、安心。

ああ、チベットで買い損ねた曼荼羅とかいっぱい売ってる~。
仏具も~。
欲しいな~、欲しいな~。
でもお腹すいてるのでとりあえず食事が先。


色んなお店がありましたが、とりあえず1軒、ネパール料理の店を選んで入ってみました。
2階から通りが見下ろせて良い感じです。

早速ネパール料理を注文。
店内には中国人とみられる男性客数人。
その後、地元の若者らしき人たちが入ってきました。

予想通り、料理が出てくるのは遅かったです・・・。
たぶん厨房で料理してるのがお父さんで、接客してるのが息子。
はあ、、、お腹すいた・・・。


そしてようやく出てきたネパール料理がこちら!
ジャジャ~ン!ダルバート(定食)。



お・い・し・そ・う~

しばらく中華料理ばかりで飽き飽きしてたので、カレーとナンがとっても嬉しかったです。
ヨーグルトも久しぶり。


が、ひとつ失敗したのがこれ。↓




ネパール料理のひとつに、小龍包のような蒸し肉まん風のモモと呼ばれるものがあります。
今回、絶対カレーとモモを食べたいと思っていました。
メニューを見るといくつかモモの種類があり、どれにしようか迷ったところ「Special Himalayan Momo」なるものを発見。
「これ、スペシャルだしいいんじゃない~?」と張り切って注文してみたのですが、出てきたものはまるで酢豚のように料理されているモモでした。

ち、違う~!私が食べたかったのは蒸したオーソドックスなやつ!
え~ん、こんなモモ嫌だぁ~。
でもお腹いっぱい過ぎて普通のモモを追加注文なんてできない~。

くぅぅ~、モモは夕食または明日の食事でリベンジするぜい。
(と、思っていたのにその後ネパール料理以外のものを選択してしまい、結局ネパールで普通のモモは食べられませんでした。。。)


カトマンズではホテル周辺をブラブラしてお土産物など買いました。
曼荼羅は「ブータン行ってもあるか」と思い、ここでは購入せず。

曼荼羅柄のマウスパッドがとても欲しかったのですが、お店のお兄ちゃんにマケてくれと言ってもマケてくれなかったので結局買わず。

西洋人観光客も多いので、夜になるとあちこちのお店でライブミュージックなど演奏しており、テラス席があるレストランもたくさんありました。
私達もそういうお店でイタメシとか食べちゃいました。
久しぶりの西洋料理、おいしい~!

あ、ランチには日本食にも行きました。
懐かしの味ですな。


こちら、とあるレストランのトイレ脇にあったシンク。
蛇口がポット風になってるのが良い感じ~。




カトマンズの町にはツアーオフィスもたくさんありました。



そうか~、ここからヒマラヤへのトレッキングツアーとか出てるんだもんな~。
いいな~、行きたいなあ~。(でも今回は我慢。)


カトマンズは観光客だけでなく、年季の入ったバックパッカーというか、「世捨て人」な感じの人も数多くいて混沌としていました。
西洋人も然り、日本人も然り。
「あなた何年自分の国に帰ってませんか?」と聞きたくなりました。


嬉しいことに、カトマンズで日本語が読めるネットカフェを発見。
久しぶりにメールチェックなどして楽しみました。


ホテルの部屋では洗濯大会。
ブータン入りする前に溜まった洗濯物を全て綺麗にリセットせねば。
もう、部屋の中は所狭しと干された洗濯物でいっぱい。
でも意外にも、乾きが悪いんですよね~。
やっぱネパールは湿度高いからかな。
Tちゃんが持参したアイロンとか、ドライヤーを使って必死に乾かしました。

Tちゃんは荷物が一番多かったのです。
着替えもたくさん持ってきていますが、「それ、いらんのんちゃう?」と思うような物がたくさんスーツケースの中に入っていました。
さすがにアイロンを見たときは「なんでカジュアルな旅行にアイロンやね~ん!」と思いましたが、湿った洗濯物を乾かすのにはドライヤーよりもアイロンの方が断然乾きが早く、便利!
今後私も旅の持ち物リストにアイロンを入れようっと。(ちょっと重いけど。)


さて、明日はブータン入りという時に問題発覚。

ブータンに入るには政府発行の許可証が必要です。
現地で日本人が経営する旅行会社に手続きをお願いしていたのですが、そういえば許可証届いてない!

ど、どうする~?!

慌ててネットカフェから必死にブータンまで国際電話。
ブータンと言えば電話やネットも結構つながりにくかったりするのに大丈夫だろうか?

無事に相手につながり、聞いてみると「昨日メール添付で送りましたけど」とのこと。
う~む、でも昨日・今日と3人ともメールチェックしたけど来てなかった。
念のため、再送信をお願いする。

その後、メールを開いてみたら来てました。
昨日じゃなくて今日送ったやつじゃんか~!
しかも私達がメールチェックした後で届いているので、先に国際電話かけちまったよ。

入国に必要な許可証は無事にゲットすることができたのですが、この人こんなギリギリに送ってきて、私らがカトマンズでメールチェックしなかったらどうするつもりだったのだ?
う~ん、う~ん、日本人だからすっかり安心してたけど、結構現地化してるのかも。

ま、まあ良い。
終わりよければ全てよし・・・。


出発の朝。
空港までのタクシーは行きよりもちょっと高めの請求だったけど、よかろう。
とにかく空港へたどり着けねば話にならん。

空港に着くと入り口前に長蛇の列。
セキュリティチェックとかあるし、まだ入り口が空いていない模様。

並んで待っていると、物乞いとか色々やってきます。
なかには何かが書かれた紙を配っている人がいて、なんだろうと思って読んでみると、要はお金を恵んで欲しいというようなことが書いてあったのですが、無視してるとちゃっかり紙は回収しに来ました。

それにしても、ネパールも野犬多いなあ。
そこら中に犬がいっぱいいます。
かまれたら狂犬病必須。

犬好きの私ですが、狂犬病の予防接種を打ってこなかったので、どこへ行っても犬を触るのは我慢。



ブータン行きのドゥックエアのチェックインカウンター。
既に民族衣装に身を包んだブータン人老夫婦に遭遇。
わくわく、ブータンへの期待が高まります。


飛行機は進行方向に向かって左手にヒマラヤ山脈が見えると言うことでした。
座席リクエストはできないので、とにかく飛行機に乗り込んだら左側の席を確保するのだ~。
電車で席を必死に確保するおばちゃんの気分です。

それにしても、ネパールはセキュリティチェックが厳しい。
空港入り口でもチェックされましたが、飛行機に乗る直前も男女別に並ばされ、ボディチェックを受けました。

あ、あと、ゲートに行く前のセキュリティチェックでは日本政府からの注意書きで「お金を要求されることがありますが、支払う必要はありません。」というのがありました。
う~ん、露骨にそのような注意書きが貼ってあるのも不思議だ。
とにかく、金品を請求されても絶対に渡さないぞー!(幸いにも要求されませんでした。)

でもカトマンズの空港は、出国税も高かった。
ブー!


さてさて、ボディチェックを受け、座席を確保すべく必死に飛行機までダッシュをかけましたが、乗り込んでみるとがっかり。
どうやらそれは乗り継ぎ便のようで、すでにたくさんの乗客が乗っていました。
うぐ・・・。

でも前の方になんとか空き座席を見つけ、左の窓側席をゲット!
SさんとTちゃんも私の後ろの席につけました。

私の隣にはインド人のおじさん2人が座りました。
離陸して、機内誌を読んでいると隣のおじさんに「あの~、ヒマラヤ見ないんだったら席替わってくれない?」と言われました。

ええっ?!
飛び立ってすぐ、もうヒマラヤ見えてんの?!

驚いて窓を見ると、見えてますがな~、ヒマラヤ。






一応おじさん達と席をシフトしてあげ、「しばらくしたらまた替わってね」ということでローテーションを組むことに成功。

ああ、なんだか良いことありそうなヒマラヤの景色。


機内食はサンドイッチ。
辛そうな色をしていました。(ブータンの食事は辛い。)

余談ですが、ブータンのドゥックエアーのスッチーはつんつんお高くとまった感じでした~。
ま、花形職業なのかも知れませんね。


ブータンまではあっという間です。
この、何もない景色は既にブータンか?




さあ、これからブータン初体験!


P.S.
ショックだったこと。
飛行機で隣に座っていたインド人2人。「おじさん」だと思っていたのに、入国書類を覗き見てみると、なんと2人とも私より年下でした。



~カトマンズのお土産~

巻きスカート買いました。暑い国ではスカートが楽チン。3人それぞれ違ったタイプのスカートを買いました。もちろん大幅に値切りましたよ~。




来年のカレンダー。




ネパール紅茶とマサラティーの素など。



このお店のおじさんはお客の喜ぶツボを良く知っており、値切らなくても「はい、これだけ引いておきましたよ~」と伝票に書いて渡してくれます。本当か嘘かは分からないけど、やっぱり得した気分で嬉しくなります。
一番上の写真のポシェットは実はこの店で買った紅茶が入っていたもの。