地球にあしあと

地球の色々なところに足跡をつけてきました。

お伊勢さん詣り

2008年10月19日 | Weblog
秋晴れの気持ちの良い日、思い立って伊勢神宮まで行ってきました。
大阪から近鉄急行で2時間ちょっとです。

お伊勢さんに行くのは小学校の修学旅行以来でしょうか。
それとも姉が結婚する直前に最後の家族旅行をしたのが伊勢だったか鳥羽だったか…。(すでに記憶があいまい…。)

古来からのならわしに従い、まずは外宮(げくう)=豊受大神宮(とようけだいじんぐう)から回ろうと、伊勢市駅で下車。
現地に着いたのがお昼を過ぎていたので、すぐに腹ごしらえでもしたいところですが、意外にも駅からお宮へ続く参道は閑散としており、うどんなどが食べられるお店もほとんどありません。

駅から直線で400mで到着。
観光案内所で無料のガイドさんを頼もうと思ったのですが、みんな出払ってしまっていました。
しょうがない、ガイドなしで回るか。


神社は木がたくさんあって空気も新鮮なので好きです。








私はお寺も好きなのですが、神社のすっきりとしたデザインの建物もとても好きです。





神楽殿を過ぎ、正宮へ向かいます。
正宮の中は撮影禁止。
そしてなんだか神聖な空気が漂います。



そしてここは伊勢神宮。
他の神社より格式が高い感じがしています。

内宮には「衣食住をはじめすべての産業の守り神」である豊受大御神(とようけおおみかみ)が祀られています。


その後、別宮めぐり。

風宮は困難な状況に直面した時に助けて下さる神様が祀られているそうです。(近くにいたガイドさんの声を拾い聞き。)






神馬さんもいました。








馬は大好きなので、いつか馬と一緒に暮らしたいと思っています。
この草音号さん、狭い小屋に入れられてぐるぐる回っていてかわいそう…。
ちゃんと1日に1回ぐらいは広い所を散歩させてもらっているのだろうかと気になります。


外宮は小さいのであっという間に参拝は終わり。
入ってきたのと違うところから出てきたら、もう方向が良く分からなくなりました。(筋金入りの方向音痴。)

神社の警備の人に聞こうかなと思っていたら、「伊勢うどん」の看板が目にとまり、フラフラと吸い寄せられるようにお店に入ってしまいました。

こちら、伊勢うどん。
奮発して卵入りにしました!(笑)




この日は行楽日和というか、夏のように暑かったので、さらに暑いうどんを食べて汗だくに。


お店から出て、「たぶんこっちが正しい方向だろう」と思った方面に歩きだしたのですが、どうやら完璧に間違っていたようです。
左手に外宮を見つつ幹線道路沿いに進んでいったのですが、一向に入口も駅も見つかりません。
でももう随分歩いてきてしまったので、今更引き返すのもしんどいなあ。
このままぐるっとお宮の周りを1周すれば、元の位置に戻るだろうと思い、汗をかきつつてくてく歩いて行ったのですが、ちっともたどり着きません。
出入り口がないのでお宮を横切ることもできず、ただひたすら外周を歩いていました。
他の地方都市と同様、外を歩いている人がおらず、道も聞けないし。

民家の間を進んでいった先の道が、カーブを描いて上り坂になった時点でさすがに「こりゃいかん」と思いました。
なんだか知らないけど山の中に入って行きそうな地形。

もう結構歩いてしまったので引き返すのもしんどいですが、仕方がないので引き返しました。
暑いよ~。
真夏のようだよ~。

でも道に迷ったおかげで、伊勢では民家の玄関にこのような「笑門」と書かれた札のかかったしめ縄が飾られていることに気が付きました。




どこのお宅もこのようなしめ縄がかかっています。
へえ~。
「笑う門には福来たる」ですもんね!

普通に伊勢神宮だけをお参りしてたら、こういう地域の特色には気がつかなかったと思うので、結果的には良かったです。


さて、ようやく道を戻ってお宮に入り、今度こそ正しい出口へ。
な~んだ、めちゃめちゃ近かったんじゃないか。
無駄に歩きまわってカロリーを消費しました。

外宮前から内宮(ないくう)=皇大神宮(こうたいじんぐう)行きのバスが出ています。


バス停の表示がすべて日本語なので、外国人観光客には厳しい環境です。
意外と日本の観光地って、世界遺産とかになってる場所でも英語表示なかったりするんですよね。

内宮の方がメインなので、近づくにつれ道路が混雑してなかなかバスが前へ進みません。


しばらくしてようやく内宮へ到着。
内宮には日本人の総氏神と言われる、天照大御神(あまてらすおおみかみ)が祀られています。




五十鈴川にかかる宇治橋です。




ところでお伊勢さんって、バイクで来る人多いんですね。



バイクの旅もいいなあと思いました。


橋からの景色もとっても綺麗です。






京都のどこかのお寺がこんな感じの境内だったよなあ。






自然が気持ちいい。



川のほとりで外国人の集団が写真を撮っていました。
外宮では外国人を見かけなかったのですが、内宮にはたくさん来ていました。








この奥が天照大御神が祀られている正宮です。
もちろん鳥居より先は撮影禁止。




お参りしながらふと思ったこと。

その1:
日本人ってお参りする際もきちんと順番に並んで秩序を保ってえらいなあ。
係員がやいのやいの言わなくても、自主的に列ができています。

その2:
本来はこの建物じゃなくて、その中に祀られている神様に対して参拝してるんですよね。
でもなんだかどうしても建物にたいして拝んでしまう。
やはり人間って仏像だとか石碑だとか、何か形があるものの方が拝みやすいのね。
偶像崇拝を禁じるイスラム教でさえ、結局預言者の肖像画とか飾ってるものね。

その3:
どうして神社は無料で参拝できるのに、お寺はお金を取るんですか?
さすがに伊勢神宮などは国からちゃんとお金が出ているでしょうけど、神社って大小にかかわらずどこも開放されているように思うのですが、京都のお寺なんかは結構な額の拝観料取りますよねえ…。


荒祭宮(あらまつりのみや)は正宮に準じる第一別宮です。




今回は午後からのスタートだったので、月讀宮(つきよみのみや)などはまわりませんでした。
また次回、ゆっくりと時間をかけてお伊勢さんの全貌に迫りたいと思います。
(一応参拝前に伊勢神宮HPを読んだのですが、正直言ってちんぷんかんぷん…。



さあて、無事にお伊勢さん詣りを終え、清々しい気分になりました。
どの宗教であれ、この清々しい気持ちがポイントなのだと勝手に思っております。

個人的には人がたくさんいる内宮より、静かな外宮の方が好きです。


参拝後、やはりお土産には赤福餅を買ってしまいました…。
う~む、製造年月日偽装&あんこの巻き直し事件があった時は「もう二度と買ってやるもんか!」と思いましたが、現地へ行くとうっかり乗せられてしまいますよねえ。

しかし伊勢市がいかに赤福餅に頼っているかもよく分かります。
あの事件直後の営業自粛では地元経済がかなり打撃を受けたことでしょう。



帰りも特急は使わず急行でえっちらおっちら2時間以上かけて帰りました。
近鉄は特急に乗るのに特急料金を払わないといけないので、いつも特急には乗らずに急行止まり。
でも、駅で急行を待っていると周りのお客さんたちはどんどん特急に乗りこんでいきます。
ええ?みんなそんなにお金持ち?
自分だけが貧乏ったれみたいな気持にちょっとだけなりました。(でも特急には乗らない。)


日中、道に迷ってたくさん歩いたおかげで、その日は体重も体脂肪も減ってましたよー。
イエイ!