地球にあしあと

地球の色々なところに足跡をつけてきました。

カミーノにあしあと ~Madrid → Amsterdam → Osaka~

2011年02月11日 | Weblog
8/12(木) 帰国
今日は帰国日なので5:30に目覚ましをかけていたが、5:00に自然に目が覚める。

パッキングを済ませ、6:30までにチェックアウト。
Madridのど真ん中のホテルなので、通りに出ればすぐにタクシーは捕まるかと思われたが、一応フロントのおじさんにお金を握らせタクシーを呼んでもらう。

しばらくすると、ものすごい普段着で現れたおばさん1人。
どうやらこの人がタクシー運転手のようだ。

一抹の不安を覚えたが、おばさんはとても親切だった。
問題なく出発の3時間前に空港に到着し、チェックイン。


う~ん、時間に余裕を持ちすぎたので暇だ。
とりあえず空港内で何か食べよう。
空港で食べた朝食は、10ユーロ以上してさすがに驚いた。



セキュリティーチェックで手荷物の中の日焼け止めを取り上げられたのがショックだった。
そういえば、1つの容器につき100ml以上のはだめだったな。
結構高い日焼け止めだったし、まだ半分以上残ってたのでかなり残念。




帰りで気になるのはAmsterdamでの乗継便だ。
行きは乗継時間が長すぎて時間をつぶすのが大変だったけど、帰りは逆に乗り継ぎ時間が異常に短いのだ。
こんなんで乗り継げるのか…?

Madrid出発は案の定ちょっと遅れるし。
でも確かAmsterdamの空港では「お急ぎレーン」みたいなのがあって、出発時間が迫っている飛行機の人は早めにパスポートチェックを受けられたはず。

ちょうど飛行機を降りたときに見つけた日本人カップルも同じ乗継便と見て、彼らが空港職員に聞いてダッシュをかけた後を私も追う。
あまり大きくない空港でよかったよ。

必死でダッシュしまくり、なんとか乗継に間に合った。
ホッ。




無事に帰国。
Madridで買ってこっそり隠し持っていた生ハムを、関空で見つかり取り上げられたことだけが無念だ。


こうして私の巡礼は終わった。


カミーノにあしあと ~Madrid~

2011年02月11日 | Weblog
8/11(水) En Madrid
朝は7:40ぐらいに一度目が覚めた。
ベッドの上でゴロゴロして、約1時間後に朝食へ。

今日はパンをパスして、シリアルとオレンジジュースとコーヒーにした。
日本人観光客らしき人たちもいる。
ちょっと変な気分だ。
相変わらず私だけは巡礼用のスポーツウェアを着ているが。


一旦部屋に戻り、またゴロゴロしていると二度寝してしまった…。


10:30頃になってからようやく外出。
とりあえずキャッシュが切れることが不安なので、道を渡ったところにある両替所で両替。
レートはかなり悪いが、粗品のボールペンをくれた。

昨日街歩きした時に見つけたキオスクで水を買おうと思い向かってみると、そのすぐ手前の歩道に出ている売店で500mlのペットボトルがたったの0.8ユーロ。
しかも冷えてるのも売っている。
もちろん即買い。


Callao駅前のツーリストインフォメーションでツアーバス乗り場を聞き、バス停へ向かう。
最初、間違えて反対側のバス停で待っていたが、いつまで経っても路線バスしか来ないので、途中で気付いて道を渡って反対車線のバス乗り場に行った。

観光バスは意外と混んでいて、最初来たのには乗れずに見送った。
次に来たのに乗れた。
ロンドンのバスみたいに2階建てで上の階がオープンになっているバスだ。
最初、上の階に座ってみたが、あまりにも暑いので耐え切れず、下の階へ移動。










乗車賃を支払うとついてくるイヤホンで、車内備え付けのプラグに差し込みガイドを聞く。
何か国語かあり、私は英語で聞いていたのだけど、降りる直前になって日本語もあるのに気付いた。
うっかり見落としてたよ、日の丸を。



プラド美術館前で降りる。
美術館前の教会なんかもきれい。








美術館の入場券を買おうと思い、なんだか料金が2種類ぐらいあって分かりづらかったので、販売窓口のおばさんに聞いてみたが、英語通じず。
世界中から観光客がやってくる、プラド美術館なのに?

がんばってスペイン語で「このチケットとこのチケットの違いはなんですか?」と聞いてみたが、おばさんは聞く耳を持たず片方の入場券を買わせた。
まあ、いいけどね…。



なんとか無事に美術館に入館。
が、まずはカフェに直行してお昼ごはん。
これが最後のボカディーヨになることだろう。
Madridの、しかも美術館内なのでかなりお高かったが仕方がない。


プラド美術館には素晴らしい絵画や彫刻などが展示されていたが、いかんせん広いので疲れる。
最初は熱心に見ていたが、だんだん疲れてどうでもよくなり、15:00前には退散。
またバスに乗り、Grand Viaで降りる。



あまりに暑いので、スタバに行きキャラメルフラペチーノを注文。
注文時、なぜか名前を聞かれた。
聞き取れないんじゃないの?と思いつつ「ユウコ」と告げると、キャラメルフラペチーノが出来上がってきた時に、「ユウコ~」と呼ばれ、見るとちゃんとカップには正しいスペルで名前が書かれていた。




しかし4.5ユーロは高いなあ!


スタバ前の広場に腰掛け、人ごみを見ながら過ごす。







また水を買うために通りを歩いていると、FNACというショッピングビルのショーウィンドウにとある本を発見。
以前、友達のRieから聞いていた、 “Eat, Pray, Love”という本だ。
日本の書店の店頭では見かけなかったが、Madridでは大々的に売り出し中のようだ。

店内に入って手に取ってみると、英語の原書が12.55ユーロとかなりお高い。
Dan Brownの本は7.5ユーロで売ってるというのに、この本はなぜにこんなにも高額?
う~ん、この際Dan Brownを読みたい気がするが、ここでこの本に出会ったのも何かのご縁だろうと思い、散々迷ってから購入。

ちなみに帰国してからあらためてアマゾンで見ると、もっと安かった…。
そしてこの本がジュリア・ロバーツで映画化されていたことも知った。



今朝と同じ売店で水を買い(ちなみにすぐ隣の売店では同じものが1ユーロ!)、部屋に戻って読書。
読んだのは買ったばかりの本ではなく、Santiagoで買ったドイツ人のカミーノ本の続きだ。


18:30過ぎ、エマから連絡が来て、会う。
彼女はBurgosで一旦巡礼を終了、その後しばらくしてから再開して7/28にSantiagoに到着したそうだ。
Madridに一旦戻ってからはクルーズに出かけたりして、夏を満喫中という感じだった。

エマに「スペイン語で話す?それとも英語?」と聞かれた。
そうだった、エマと別れるときに「巡礼中にスペイン語上達させとくから~」と言ったものの、ほとんど上達してないわ。
「と、とりあえずスペイン語でがんばってみるわ」と答えたが、やっぱりほとんど会話は英語になった。

なんだか詳しいことは分からないが、彼女は役所の仕事をすることになっていて、配属については連絡待ちだそうだ。
今は時々ご両親の仕事を手伝いつつ、無職の時間を楽しんでいるという。
両親の会社は何かの機械を作っているか、売っているか。
エマの英語も微妙なラインではあるので、説明しきれないことも多く、思わずエマが「ああ、ここにマリアがいてくれたら通訳してくれたのに!」と。
そうだね、スウェーデン人のマリアは英語もスペイン語もペラペラだったからね。



街角のバルで、名前は忘れたけど本当はガリシア地方名産のお酒を飲み、その後エマの案内でMadrid市内を散策。

ここは屋内マーケット。




中には色んなお店が入っていて、カウンターでご飯を食べることもできる。





晩御飯はここで食べたいな


が、晩御飯は20:00頃であろうと予想していたのに、エマのスペインタイム具合は違うらしく、20:00を過ぎても21:00を過ぎても一向に夕食にする気配がなく、ウロウロ歩いている。

宮殿を案内してくれたり、Madrid市内を一望できる公園を案内してくれたり。









も、もう限界です。
歩きすぎて疲れた。
今日の私、素足にビーサンだし。

「夕飯どこにする?」と言われたので、「さっき行ったマーケットでいいよ」と答えたが、エマが「他にも似たような場所があるからそっちも見せるわ」とさらに遠くへと連れて行く…。
エマなりに気を使ってあれこれ見せてくれてるみたいだけど、もう正直どこでもいい。
あいにくエマが連れて行ってくれたお店は大繁盛していて座る席がない。

さらにどこか別のお店に案内してくれようとするエマに、思わず「もうどこでもいいから近くのお店に入ろう!」とギブアップ宣言。
すると、「ごめんね、疲れてるのにたくさん歩かせてしまって」と謝られた。
エマに逆にすごい気を遣わせてしまったようで、激しく反省。


とあるバルに入り、Raciones(タパスより大きいお皿で出てくるおかず)をいくつか注文。
クララを飲み、本場のバルの雰囲気を満喫。





早く帰って寝たかったのだが、ホテル帰着は23:30。
スペイン人のエマにとっては普通のことなのかもしれないが、こんな遅くに女の子一人で帰るのは大丈夫かと心配してしまう。
エマは車で来たと言ってたので、大丈夫なのだろうけど。

それにしても、今日はずいぶん気を遣わせてしまって悪かった。
でも、楽しかったし、おいしかった。
ありがと、エマ










本日の歩数:18,844歩

カミーノにあしあと ~Santiago → Madrid~

2011年02月11日 | Weblog
8/10(火) Santiago → Madrid
夜中3:00に目が覚めてしばらく眠れなかった。

明け方に二度寝したので、起きたらもう7:30を回っていた。
急いで朝食場所へと向かう。


さすがにパラドールの朝食バイキングは種類が豊富だ。
スィナから思いっきり食べるように言われていたけど、さすがにそんなには食べられない。
フルーツがたくさんあるのが嬉しいな。



まだ時間はあるけれど、もうSantiagoの町を観光したりお土産を買う気がないので、出発時間まで部屋で本を読み、10:30頃にようやくチェックアウト。

カテドラルの姿を見納め、バス停に向かって巡礼事務所の前を通り過ぎたところで、メリにばったり
会う人にはほんとに何度も会うな~!
再びハグし、今度こそ最後のお別れをする。



空港行きのバス停に到着すると、韓国人母娘に出会った。
彼女らはポルトガルの道を20日間歩いてきたそうだ。
詳しく聞いてみると、ポルトガルの道にはバルはほとんどなく、アルベルゲは汚く、人にはほとんど会わずで、かなり過酷な巡礼だったという。
う~ん、やっぱり初心者の私はフランス人の道にしておいてよかった。


時間通りバスが到着し、空港に着いたのは11 :30。
チェックインにも早すぎるので、空港ロビーで本を読んで過ごす。

ライアンエアーの場合、空港のカウンターでEチケットにハンコをもらう必要がある。
それがチェックインカウンターなのか、それとも別のカウンターなのかよくわからない。
さっきの韓国人親子が来て、「あそこのカウンターみたいよ」と教えてくれた。

お母さんの方もちゃんと英語が話せてすごいなあと思う。
娘はイマドキの大学生のようで、日本のビジュアル系バンドに夢中だとか。
携帯電話の待ち受けにしているバンドを見せてくれた。



チェックイン時間が来て、荷物を預けゲートに行くとまた別の韓国人に出会う。
女子大生2人組だ。
私のことを「もしや韓国人では…?」と思い話しかけてきたが、日本人と聞いてちょっとがっかりした感じだった。

なので、「あそこの親子、韓国人だよ」と教えてあげる。
彼女らは北の道の一部を歩いたそうだ。
さすがカミーノがよく知られている韓国、みんな最もポピュラーなフランス人の道じゃなく、違うルートを通ってSantiagoに到着している。

女子大生2人はこのあとMadridに2週間ほど滞在するそうだ。
なにやら知り合いのところに泊めてもらうとか。
母娘の方は私と同じく2日間の予定で、ユースホステル泊らしい。





Madridは蒸し暑く、曇っていた。
スィナにお金を借りたものの、一応両替しようかなと思ったが、なんと空港の両替所が閉まっている。
平日の、普通のオフィスアワーなのに何故?
深まるスペインの謎。

タクシーに乗ると、意外にも運転手が英語で観光案内をしてくれた。
そのうち、「最近の日本はどう?」と聞かれ、返答に困る。
長いこと日本のニュースにも触れてなかったし、巡礼という非日常の世界にいたので、とまどう質問内容だ。

思わず、「いや~、政権が代わって予算削られて、その影響で失業しちゃって…」などと答えてしまった。
すると運転手はスペインも同じ状況だと言う。
ま、確かにスペイン、ポルトガル、ギリシャは大変そうだったね。

少しでも明るい話題に転じようと、「スペインは子供の数が多くていいですね。日本は少子高齢化だから、あんまり子供の姿見ないし」と言うと、「みんな移民ばっかりだよ。彼らは考えもせずに子供をどんどん産むからね」と、ネガティブな反応が返ってきてしまった。



そうこうしているうちのホテルへ到着。
私もちょっと動揺してたので、車を降りてから「チップの金額少なかったな」と思い返し、気になった。

ホテルは繁華街のど真ん中にあり、とても便利。
そして快適だ。
チェックインの時に巡礼者割引が使えるか聞いてみたが、私はネットで予約したので「あれがすでにスペシャルプライス」とそっけなく断られてしまう。


部屋に入り、ひとまずエマに電話。
そして明日のアポを取り付けた。

その後、巡礼者の習性で思わず靴下を洗濯してしまった…。




せっかくなので街に出てみる。
ZARAなどのブティックやEl Corte Inglésなどのデパートが立ち並ぶ大都会だ。
もちろんマクドナルドやKFCなどもある。

別世界に一瞬舞い上がるが、すぐに嫌になった。
大都市はどこの国でも似通っていて面白くない。
リュックの中は詰まっているのであれこれ買い物もできないし、そもそも何を見ても購買意欲がわかない。

とりあえず、H&Mなどファストファッションのブティック店内を冷かしてみた。
日本と違うところは、床に落ちた洋服やハンガーが散らばっていること。
どうも客のお行儀が悪いようだ。
アジア系も多く見かけるが、中南米系らしき人たちも多く、移民の町という感じがする。


ブティックを出て、夕食場所を探してさまよう。
中華料理店もあって心ひかれたが、1人なのであきらめて、結局バーガーキングでチキンクリスプバーガー、オニオンリング、ペプシというジャンキーな夕食に。


巡礼始まって以来、初めて1人で食べる夕食だなあ。
野菜が欲しい…。



ホテルに戻り、ゆっくりと入浴。
ストレッチなどをする。

明日は観光バスの1日乗車券でも買って、観光がてらプラド美術館にでも行こうか。










本日の歩行距離:7,151歩