『パリヌルス、お前いいことを言う『備えよ常に』か、いい言葉だ。肝に持とう』
アヱネアスは、話を続けた。
『昨日もイリオネスに言ったことだが、今日の会談にそなえて俺の気持ちを伝えておく。いいか、要は力だ。力があるとないでは違う。力とそれについてまわる計算力だ。事を征する力、資力、そして、計算力、この三つが三位一体となって、我々、民族が志向する大事を成し遂げることができる。我々の今は、小むつかしい、まわりくどい考えは必要ない。要は力だ、今の我々には、その力がある。思うところの実現をやってくれ!』
これがアヱネアスの今の彼なりの思考であり、実行の根拠であった。
『判りました。やります!』
パリヌルスら三人は言いきった。イリオネスはうなずきながら、初めにアヱネアスを、そして、三人と目を合わせた。
『このクレタでは、造船が盛んに行われていたらしい。それが文明をうしろから押して栄えさせた。どうもそうであるらしい』
アヱネアスの言葉である、イリオネスが顔を上下させている。話は核心に向かった。オキテスが口を開いた。
『テカリオンとの話し合いは、これが焦点だな。なあ、パリヌルス、モノづくりだ。やろうではないか』
『判った。舟艇、方角時板、そして、風風感知器、それに地元産品としてパンも焼いて、どうだ、やってみる価値がある。これは地元の浜頭との話し合いということになるが』
アヱネアスは、話を続けた。
『昨日もイリオネスに言ったことだが、今日の会談にそなえて俺の気持ちを伝えておく。いいか、要は力だ。力があるとないでは違う。力とそれについてまわる計算力だ。事を征する力、資力、そして、計算力、この三つが三位一体となって、我々、民族が志向する大事を成し遂げることができる。我々の今は、小むつかしい、まわりくどい考えは必要ない。要は力だ、今の我々には、その力がある。思うところの実現をやってくれ!』
これがアヱネアスの今の彼なりの思考であり、実行の根拠であった。
『判りました。やります!』
パリヌルスら三人は言いきった。イリオネスはうなずきながら、初めにアヱネアスを、そして、三人と目を合わせた。
『このクレタでは、造船が盛んに行われていたらしい。それが文明をうしろから押して栄えさせた。どうもそうであるらしい』
アヱネアスの言葉である、イリオネスが顔を上下させている。話は核心に向かった。オキテスが口を開いた。
『テカリオンとの話し合いは、これが焦点だな。なあ、パリヌルス、モノづくりだ。やろうではないか』
『判った。舟艇、方角時板、そして、風風感知器、それに地元産品としてパンも焼いて、どうだ、やってみる価値がある。これは地元の浜頭との話し合いということになるが』
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