日本では旧正月を祝う風習は沖縄地方などを除きあまり一般的ではありませんが、中国や台湾、韓国、ベトナム、マレーシアなどのアジア圏では旧正月を盛大に祝う習慣が残っています。
札幌市天文台には、普段から外国から大勢のお客様が訪れます。春節の頃だとさらに大勢のお客様になり、地下鉄車内は多国語が飛び交います。
ところで、日本とアジア圏の国とでは旧暦の元日が1日ずれる場合があります。それはどうしてでしょうか?
その理由は国によって時差があるからです。日本と中国の時差は1時間。日本の方が1時間早い時刻になっています。ベトナムとは同じく2時間の差があります。
例えば、新月になる時刻が日本標準時で午前0時30分だとすると、中国標準時では前日の深夜23時30分に新月という訳です。新月になった瞬間を含む日を旧暦では月の初めの1日とします。
なお、新月の定義は「地球の中心から見た太陽と月の黄経が同じ値になった瞬間」です。黄経というのは地球から見た太陽の通り道「黄道」上の基準点となる春分点から東向きに測った角度です。
そこで、日本・中国・ベトナムを比較する次のような一覧表を作ってみました。なお、春節やテトというのは日本で言う旧正月のことです。
中国やベトナムと1日違いになった年を黄色で表示してみました。
1996年以前を調べてみると、中国とは1988年・1966年が1日ずれていました。それよりも古い暦年は調べていません。
なお、「旧暦2033年問題」という厄介なことが以前から指摘されていて、今の旧暦を定めるルールでは2033年の旧暦が定まらないようです。
詳しくは国立天文台のサイトをご覧ください。
札幌市天文台には、普段から外国から大勢のお客様が訪れます。春節の頃だとさらに大勢のお客様になり、地下鉄車内は多国語が飛び交います。
ところで、日本とアジア圏の国とでは旧暦の元日が1日ずれる場合があります。それはどうしてでしょうか?
その理由は国によって時差があるからです。日本と中国の時差は1時間。日本の方が1時間早い時刻になっています。ベトナムとは同じく2時間の差があります。
例えば、新月になる時刻が日本標準時で午前0時30分だとすると、中国標準時では前日の深夜23時30分に新月という訳です。新月になった瞬間を含む日を旧暦では月の初めの1日とします。
なお、新月の定義は「地球の中心から見た太陽と月の黄経が同じ値になった瞬間」です。黄経というのは地球から見た太陽の通り道「黄道」上の基準点となる春分点から東向きに測った角度です。
そこで、日本・中国・ベトナムを比較する次のような一覧表を作ってみました。なお、春節やテトというのは日本で言う旧正月のことです。
中国やベトナムと1日違いになった年を黄色で表示してみました。
1996年以前を調べてみると、中国とは1988年・1966年が1日ずれていました。それよりも古い暦年は調べていません。
なお、「旧暦2033年問題」という厄介なことが以前から指摘されていて、今の旧暦を定めるルールでは2033年の旧暦が定まらないようです。
詳しくは国立天文台のサイトをご覧ください。
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