あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
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学校の帰り道が一番勉強をするところだった

2008-02-27 21:45:10 | 日記

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歩きながらの読書(昭和という時代)

今でもときどき見かけますが
あまり見られなくなったのは歩きながらの読書
道路へ座り込んでの読書ですね。
昭和という時代
戦後間もない頃
道路の舗装もまだまだで
自動車の数も少なく
道路には電柱が無造作に建てられており
気をつけなければならないのは
行商のおじさんが引くリヤカーであったり
ラッパを吹きながら売り歩く豆腐屋さんの自転車でした
子ども達は学校の帰り、道草をしながら家まで帰るのです。
それは、あちこちにある迷路であったり
物置であったり
塀で仕切られた空き家であったり
ときには饅頭屋であったりしました。
私が中学生の頃、昭和30年代
井上靖の「蒼き狼」「楼蘭」などがベストセラーとなっていました。
もちろん、漫画もありました。
中学校からの帰り道
本を読みながら歩きました。
今の時代、考えられないのですが
本を読みながら歩くのは当たり前のことでした。
転んだり、ぶつかったりした記憶はあまりありません。
私は漫画を読んだ記憶がありません。
「チボー家の人々」などを読んでいました。
「カラマーゾフの兄弟」を最初に読んだのもこの時代です。
「おそまつくん」「まるでためお」などの漫画がはやったのは
昭和40年代だったように記憶しており
文学書を中学生が読む時代でした。
授業中に読んだりしたのも思い出です。
私の家も文学好きな姉が多かったので
世界文学全集などが書棚に並んでいました。
米でさえ買えないような家庭でしたが、本だけはたくさんありました。
ですから、姉の影響で私もせっせと本を読んだものです。
特別、文学少年であったわけではなく
娯楽とは読書だったのです。
シャーロック・ホームズやアルセーヌ・ルパンは
次から次への読みました。
きっと姉達は「風と共に去りぬ」に夢中だったのでしょう。
今の時代の若い人はいっぱい音楽を聴きますし
映画もいっぱい見ます。
時代によって娯楽や時間の楽しみ方が違うのですね。