1969/04/09に生まれて

1969年4月9日に生まれた人間の記録簿。例えば・・・・

文集「大夢」

2008-02-23 12:52:38 | 雑談の記録
リョー坊が通っている陸上クラブは略して「KURS」なんだけど、この「KURS」では、毎年度末に「大夢」って名前の文集を作っているみたいなのだ。リョー坊は今年からの参加だから、ボクはそれを読んだことがないんだけど、保護者もなんか書かなくちゃいけないみたいなのだ。
こないだ、今年もその時期がやってきたってことで750字詰の原稿用紙が渡された。

そこで、昨日の昼休みにサクッと書いてみた。提出期限が明日までだったから。

「走る」
それは運動における基本動作だ。
しかし、私たちは運動のためだけに走っているのだろうか。現代人の「走る」には各々に各々の目的がある。ただ、生き物を見ればわかるように、私たちは、私たちの祖先がニ足歩行を始める以前から「追跡」や「逃避」の生命活動として走っていたのだ。

私は、疾風の如き競走馬やサバンナを駆ける野性達を見るとき、そこに「美」を感じている。トップアスリートの姿に対しても同様である。大袈裟かもしれないが、「走る」、それは生死を分かつ分水嶺の狭間に生まれた動作と言えるかもしれない。なぜなら「走る」を「スピード」に置き換えれば、その良し悪しが運命の刹那であると解釈できるからだ。私は、彼等の「走る」姿、その刹那に対し、何物にも代え難い「命」→「強さ、儚さ」→「美」として捉えているだけなのかもしれない。

速く走りたい。それは内に秘められた生命の欲望である。
世界記録の突破に私たちは自分たちのことのように狂喜乱舞する。
欲望が満たされる瞬間だからだ。

「走る」
それは進化の過程で私たちが手に入れたプログラムだ。私たちは「走る」ようにプログラムされている。
しかし、私たちはそのプログラムを上手く作動させているだろうか。プログラムを上手く作動させるためにはそれに適した環境が必要である。肉体はもちろん「走る」環境のハードが重要なのである。
KURSに課せられた責任は大きい。
期待している。

hiratakuwa
コメント
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