一日目の練習試合の帰り道、後部シートに座っているリョー坊に言った。
「今日は面白かったや?」
「ウン」
「だけど、やっぱ打たれてしまったな」
・・思い出したくないものを思い出させるなバカヤロー・・・1番悔しいのはオレなんだバカヤロー・・ウウ・・。
声は聞こえなかったけど、その表情で十分だった。
今回の練習試合ではウチのエースの登板はなし。スライディングのときの打撲による肘痛とか。
そんなワケで1試合目の3回まで2失点に抑えていた5年生のサウスポーMUT君からバトンが回ってきた。
記憶がさだかじゃないけど、4回は1失点。
5回は、1、2番打者に連打を浴びアッという間にピンチになったけど.3番打者を三振、4番打者を内野ゴロ(この間に得点があったかな?)にしとめニ死にこぎつけた。
しかし、ニ死になって安心したのか気が抜けたのか、四球、単打、死球、暴投、後逸等で、難なく6点与え、それでも二死満塁のピンチのまま、打席に立ったのは六年生の上位打線の長身バッター。
そして、そんな選手に投げてはいけないど真ん中にボールはスーッと入っていき、ものの見事に快打されてしまった。打球は鋭い放物線を描き、リトルの外野フェンスを軽々と超え、グランド周囲に設けてある高さ10mのフェンスを揺さぶった。推定飛距離85mの特大満塁アーチだった。
リョー坊にとっては正にノックアウト。
ピッチャー交代と相成った。
進行役としてネット裏で観戦していたボクは思わず後退った。
そのボクに「いや~、硬式球って当たったら飛びますねぇ~」と話しかけてきた人物がいた。
我がリーグ入団を検討中のYMGさんだった。YMGさんは身長182cmの小6年生の息子さんと一緒に来ていて試合を観戦していたのだった。
「今、打たれたのはウチの息子なんです」
「でも、4年生でしょう。十分じゃぁないですか。」
「6年生で182cmでしょう。十分じゃぁないですか。」
そう言い返す元気はボクにはなかった。
「今日は面白かったや?」
「ウン」
「だけど、やっぱ打たれてしまったな」
・・思い出したくないものを思い出させるなバカヤロー・・・1番悔しいのはオレなんだバカヤロー・・ウウ・・。
声は聞こえなかったけど、その表情で十分だった。
今回の練習試合ではウチのエースの登板はなし。スライディングのときの打撲による肘痛とか。
そんなワケで1試合目の3回まで2失点に抑えていた5年生のサウスポーMUT君からバトンが回ってきた。
記憶がさだかじゃないけど、4回は1失点。
5回は、1、2番打者に連打を浴びアッという間にピンチになったけど.3番打者を三振、4番打者を内野ゴロ(この間に得点があったかな?)にしとめニ死にこぎつけた。
しかし、ニ死になって安心したのか気が抜けたのか、四球、単打、死球、暴投、後逸等で、難なく6点与え、それでも二死満塁のピンチのまま、打席に立ったのは六年生の上位打線の長身バッター。
そして、そんな選手に投げてはいけないど真ん中にボールはスーッと入っていき、ものの見事に快打されてしまった。打球は鋭い放物線を描き、リトルの外野フェンスを軽々と超え、グランド周囲に設けてある高さ10mのフェンスを揺さぶった。推定飛距離85mの特大満塁アーチだった。
リョー坊にとっては正にノックアウト。
ピッチャー交代と相成った。
進行役としてネット裏で観戦していたボクは思わず後退った。
そのボクに「いや~、硬式球って当たったら飛びますねぇ~」と話しかけてきた人物がいた。
我がリーグ入団を検討中のYMGさんだった。YMGさんは身長182cmの小6年生の息子さんと一緒に来ていて試合を観戦していたのだった。
「今、打たれたのはウチの息子なんです」
「でも、4年生でしょう。十分じゃぁないですか。」
「6年生で182cmでしょう。十分じゃぁないですか。」
そう言い返す元気はボクにはなかった。
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