平和への希い


 
  積極的平和主義とは、世界のすべての国が、日本
  の平和憲法を掲げる努力をすることです。

平和への希い1299  心理療法 「回想法」

2018-10-17 08:42:30 | 日記
     平和への希い1299 戦後74年  
   心理療法 「回想法」    2018.10.17.

昨日傾聴活動で訪問した、特別養護老人ホーム。
認知症が進んで、何を伺っても、「何が何だかわからない」という方と、お声掛けしても、お話の内容が理解
されているのか、いないのか、表情に全く変化が無い方、お二人と1時間、ご一緒しました。
このお二人と、お互いに快い1時間を共有することが出来るだろうか、不安でした。
昨日、読んだNHKラジオ深夜便10月号、五木寛之さんの「百歳人生」の折り返し方(その2)を思い出した。
その中の、「どんな方でも、豊かに積み重なった過去があり、振り返る時をもつ。『あの時は幸せだった』と
郷愁に浸ることが、どんな方にとっても、とても充実した、良い時間の過ごし方なのです」
という言葉に感動。
「心身の不具合を受け入れつつ、豊かな時間にするためのヒントは、『認知症状の緩和、高齢期のうつ予防に
有効と注目されている回想法という心理療法』で、『懐かしい思い出を言葉にすること、そしてそれが共感を
もって受け入れられることによって脳が刺激され、心の安定につながる』
という」、私達傾聴活動に通ずる療法
なのです。
「回想法では、記憶を引き出す小道具として、
 昔の着物や服、古い電化製品、おもちゃなど。実物が無かったら写真でも、具体物が無ければ、昔懐かしい
童謡や歌謡曲を歌ってみる。『おふくろの味』『正月の思い出』などテーマ設定する手もある。
要するに、「当時を懐かしく思い出させてくれる引き金になれば何でも良い
」のです。
今日、お二人と昔学校で歌った、春・夏・秋・冬の唱歌、「春の小川」「花」「こいのぼり」「茶摘み」「雨
雨降れ降れ・・・」「夏は来ぬ」「海」「赤とんぼ」「もみじ」「野菊」「お正月」「雪やこんこ・・・」
を、一緒に歌いましょうと始めたら、「何が何だかわからない」という方は、かなり正確に、表情に全く変化が
無い方は、声が良く出ないながらも、口パクでニッコリと歌出しました。

一曲歌い終わるごとに、お二人ともいい笑顔になるのです。
心理療法 「回想法」の力に感服しました。お二人の「あの時はしあわせだった」宝物の一つに触れたかも。
ウォーキング中に出会った花です。

10月17日、「今日は何の日カレンダー」より
貯蓄の日(貯蓄増強中央委員会)
▲「吾妻鏡」完成(1775)▲ショパン没(1849)▲学習院開設(1877)▲横浜で水道(1887)▲スエズ戦争勃発(1951)
▲「ラストエンペラー」愛新覚羅溥儀死去61歳(1967)▲川端康成ノーベル文学賞受賞(1968)