城郭 長谷川博美 基本記録

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滋賀県 米原市 番場城 見学者 付記 番場城と今福寺跡

2019-08-27 06:44:40 | 城址見学心得
★Ⅰ 滋賀県 米原市 番場城 見学者 

A氏
 番場城2019年8月25日、丸山先生と長谷川先生と見学しましたが、本当に、小さな、小さな、城址でしたね?


↑長谷川原画
長谷川
 そうかもしれません。でもね、小さく感じたのは、貴方の概念や錯覚や感覚かもしれませんよ。「微笑」

B氏
 いいえ。堀切が2条ある立派な城址でした!私は番場城の山城の堀切には感動を致しました。
長谷川
 良いですね!城址に至り観察できる範囲内だけでも貴方は一生懸命城址を見学された気持ちが嬉しいです!
 ↓下図は長谷川博美 作成番場城の原画。


C氏
 私は、長谷川先生と2度番場城に来ましたので、こんな感じで番場城を観察しています。
長谷川
 よく観察されていますね!貴方には敬服いたします。遠方からの御来場に感謝致します。


↑長谷川原画
A氏
 ええっっ!こんな城址でしたか?私には信じられませんよ!
長谷川
 信じるも信じない、もありません城址を澄んだ心で、ありのままの姿の城址を冷静に観察しましよう。
D氏
 私には番場城跡。今福寺跡。小字的場。水堀。小字殿屋敷。全て含めてこんな風に見学致しましたが?


↑長谷川番場城原画
長谷川
 そうでしたか?本当に貴方の素朴で、素直で、純真な真心や、高尚かつ慎重な向学心には敬服致します。
 私が唯一希望するものは、名誉や栄達や派閥や牽制や世の中の諸々の雑事ではなく素朴で純粋な観察眼。
E氏
 すげえな!改めて訪れた! 滋賀県 米原市 番場城 だが、番場城はすげえよ!圧倒されるよ!
A氏
 でも!私は何千城と言う城址を見学してますが!こんな風に①の様にしか番場城が見えなかった!
長谷川
 無理にとは私は言いません。自分の好きな様な見学を楽しんで下さい。ただし自分が1000城巡った
 かと言ってA様の様な観察で城址のコメントを述べられ社会に影響を及ぼす事があれば問題かも?
★E氏
 音楽を聞いたらその音楽に感動する感受性は持っていたい!絵画を見たらその絵画に感動する
 感受性は持っていたい。食事をしたらその食品独特の味わいを感じられる人間でいたいのです。

 
◆長谷川
 ①の様な城址の見学も良いです!しかし人は②③④と観察眼を進化させる事が可能だと思います。 植物観察や自然観察や昆虫観察や現地遺跡観察においても真面目に素直に取り組む初心が大切です。

◆長谷川
 さてさて私はNHK名古屋文化センター様などで都合9年間文献『信長公記』の講師をしておりました。
 太田牛一の記録した 文献『信長公記』天正10年の記録には次のような驚くべき記述があるのですよ!
 
 五月十四日、江州の内、ばんぱまで、家康公・穴山梅雪御出でなり。惟住五郎
左衛門、ばんばに仮殿を立ておき、雑掌を構へ、一宿振舞申さるゝ。同日に、三
位中将信忠卿、御上洛なされ、ばんば御立ち寄り、暫時御休息のところ、惟住五
郎左衛門、一献進上侯なり。其の日、安土まで御通侯ひキ。
五月十五日、家康公、ばんばを御立ちなされ、安土に至りて御参着。御宿大宝
坊然るべきの由、上意にて、御振舞の事、惟任日向守に仰せつけられ、京都・堺
にて珍物を調へ、生便敷結構にて、十五日より十七日まで、三日の御事なり。

◆長谷川『信長公記』解説
 「江州の内、ばんぱま」=近江国坂田郡番場のことです。
 本能寺の変がさしせまる時期に近江番場つまり滋賀県米原市番場にそうそうたる
 4名が立ち寄っているのです!番場の仮殿とは一体どこに在ったのでしょうかな?
 小字殿屋敷なのでしょうか?謎は謎を呼びワクワクと米原番場の歴史に驚きます。

◆長谷川

 1徳川家康。(徳川幕府初代将軍)
 2穴山梅雪。(本能寺変で家康と別れて宇治俵で農民に襲われ落命/武田信玄一族)
 3惟住五郎左衛門。(丹羽長秀/当時近江佐和山城主/織田信長重臣)
 4織田信忠(三位中将信忠卿/織田信長嫡男本能寺変で二条城で落命)

★Ⅱ付記 番場城と今福寺跡

2019年8月26日中日新聞(滋賀版)の新聞記事




★Ⅲ 地元の番場資料館や番場城への期待。

2019年08月27日地元ブログ記事より

番場資料館暫定開館イベント

8月25日好天に恵まれて番場資料館の暫定イベントを盛大に開催できました。
午後1時の現地見学会の出発で暑さを心配していましたが、からっとした天候で
今福寺跡から番場城跡と1時間45分の見学会を無事終え3時からの講演会に移
りました。先の現地での説明を踏まえて資料に基づき今福寺と番場城や殿屋敷跡
について詳しく丸山竜平先生の持論を展開されました。長谷川博美先生も現地へ
の動向に加えて意見を述べられ議論が弾みました。このようなイベントを重ねな
がら、来年の正式会館に向けて資料館の整備や体制を整えていきたいと考えています。







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