三流読書人

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ドングリ小屋住人 

呆け!ナベツネ球界復帰

2005年06月11日 08時19分30秒 | 教育 
ナベツネの球界復帰について、以下の意見、記事には国民、ファンほぼ一致して納得できるのではないかと思うので、ちょっと長いですが、引用させていただく。

スポーツライターの玉木正之氏
「あきれ返っている。こうしたやり方はスポーツ界では成り立たない。チームの人気をなくさせた張本人とは言え、そんな人物を会長に復帰させる読売新聞社は哀れだ。『たかが選手が』と発言するような渡辺氏を反面教師とし、野球界全体がよい方向に向かってほしい。」 (6月8日毎日新聞社会面)

富重圭以子氏 署名記事「球界改革に水さす」
渡辺氏のコメントが、取り繕うことなく本音で書かれているのにあぜんとした。ほんの10ヶ月前にスカウト不正の責任をとって辞任した前オーナーがまたプロ野球にかかわろうというのに、そこへの言及が一つもない。10ヶ月で果たす道義的責任とは何だったのか。あるのは球団への危機感と、球界への影響力行使再現宣言だけだ。巨人の危機はおっしゃる通りだ。順位も人気も低迷したまま。視聴率低下で巨人戦放送権料の見直し論があり、東京ドームに空席が出ているだけではない。他球場で巨人よりも阪神戦の方が集客力がある、という現実が、各球団の巨人依存症を弱めている。自分が先頭に立たなければだめだ、と渡辺氏が考えるのは自由だ。強い巨人に戻すために、活を入れるのならそれもよし、だが、かつて強烈な個性で球界を動かした影響力でもって巨人の再生を図るというなら願い下げだ。「旧知の各首脳と球界改革について、親しく話し合いたい」とわざわざ記しているのは、球界改革元年の今年、間もなくまとめられる球団側のドラフト改革案を意識したものだろう。巨人は自由獲得枠2枠の維持を主張しているが、現状維持では改革にはならない、と異論は強い。かつては巨人の主張に逆らう球団はいなかったのに、と不満を抱いておられるのかもしれないが、意見を自由に言える今の球界こそが正常な姿だ。渡辺氏不在の10ヶ月で球界改革は進みつつある。基本は巨人の滝鼻現オーナーらが推し進めた議論の透明化だった。一部の実力者が密室で物事を決める時代に戻すことは、もはやありえない。万が一そのようなことがあれば、ファンに見捨てられ、巨人ばかりかプロ野球が歴史的危機に陥るだけだ。(6月8日毎日新聞スポーツ面 )