三流読書人

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ドングリ小屋住人 

再び靖国史観批判「USAトゥデー」紙

2005年06月25日 11時15分51秒 | 教育 
アメリカ最大の発行部数(230万部)を持ち、アメリカだけでなくアジアからヨーロッパまで百カ国に読者を持つ「USAトゥデー」紙6月23日付は、「東京の神社がアジアの怒りの中心」と題する記事を掲載した。
英字紙をそのまま読む能力のない小生、邦字紙に紹介された記事を要約、記録しておきたい。

東京発のポール・ワイズマン記者によるこの記事は、靖国神社の実態を紹介、過去の戦争を正しい戦争だったとする靖国史観に言及している。靖国神社がそのWebサイトで、真珠湾攻撃や中国、東南アジアへの侵略を「国の独立と平和を維持し、全アジアを繁栄させるために避け得なかった戦争」と説明していることを紹介。「靖国神社は悪びれることなく14人の戦犯を『連合軍のでっちあげ裁判で戦犯の汚名をきせられ』た殉教者だと描いている」と伝えた。
同記事は、靖国神社が「アジアの最大の紛争地のひとつ」だと切り出し、「過去の記憶が問題を起こしている」「数十年前に帝国日本軍に占領され、じゅうりんされた中国、韓国その他のアジア諸国は、小泉首相の挑戦的な靖国参拝が血塗られた過去を反省することを日本が拒否していることの象徴であるとみている」と指摘。
またA級戦犯をひそかに合祀したことが、戦中の日本の残虐行為をもみ消そうとする教科書とあいまって「アジア中の神経を逆なでしている」と指摘した。
さらに先の日韓首脳会談で盧武鉉大統領の言葉「あなたが靖国神社への参拝をどう説明しようとも、私と韓国国民は、日本の過去を正当化しようとするものと受け止める」を紹介している。

連日のアメリカ発の靖国史観批判の報道を、ブッシュの忠犬たる小泉氏はどう受け止め、対アジア外交にのぞもうとしているのか。選択肢は多くないと思うが。