伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

議会改革検討委員会の報告書を議長に提出

2020年07月22日 | 市議会

 議会改革検討委員会委員長としてのこの2年間の活動は、前期の委員会から引き継いだ課題をさらに深めることだ。その中でも、特に大きな課題が議会基本条例をまとめることだった。

 何年前だろうか、5~6年前だったと思うが、議会改革の課題として議会基本条例の制定が位置付けられた。当初、改革すべき内容について、各会派の意見が一致しない中で、市議会の取り組みとして、各会派が一致できる項目に実際に取り組みながら、その成果の上に基本条例をまとめていこうという方向性が定められて、これまで活動が継続されてきた。

 議会報告会の開催を発展させてワークショップ形式の市民との意見交換会を実施し、また、政策提案検討委員会を設置して魚食条例をまとめ採択してきた。こうした取り組みの上に、基本条例には審議の活性化をめざす議員間討議、議会報告会、議員の政策立案・提案、正副議長選挙における所信表明会を取り組みの4つの柱としてすえ、条例化した。

 表題は、「いわき市議会議会基本条例」という無味乾燥のものではなく、条例がめざす方向を明確にしようと「市民とともに未来をひらくいわき市議会基本条例」とした。また、前文では議会改革の推進で「市民の負託に全力で応え、市民に信頼され続ける議会を実現し、市民福祉の向上や将来にわたる市政の発展に寄与する」という、条例がめざすべき方向を書き込んだ。

 市議会の6年間にわたる活動の成果であり、また、この条例制定は議会事務局の支えがなければまとめ上げることも困難だったろうことを考えると、感謝に絶えない思いがある。

 この基本条例は、昨年の12月定例会に全会一致採択されている。

 その他、様々な項目が検討されてきたが、新しい取り組みとは、市議会のICT化に向け、また、新型コロナウイルス対策も兼ねて、議会改革検討委員会のオンラインでの開催の試行があった。オンラインと言っても、私も含めて不慣れな議員もいるので、議会内の会議室にそれぞれPCを設置し、議会事務局員の援助を受けながら会議を進行した。

 初めての会議ではあったが、それなりにまとまった会議になったと思う。

 条例の制定やICT化の試行などは、9月の市議選後の議会から、本格的に取り組みが進められることになる。どのようなメンバーになるのか、それは9月13日の投票日以降にならなければ分からない事ではあるが、新しい議会がより活発に議会改革の取り組みを進めることが期待される。



 報告書を議長に提出した後の懇談で、そんな会話を交わした。



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