伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

サンピラーが見えた日、和紙ボランティアでマメができた

2021年02月03日 | 遠野町・地域
 黒皮剥きの作業は、ほぼ4時間の作業となり、その間、休憩も挟みながらおよそ3時間半は黒皮剥ぎをしているだろう。

 

 今日の作業は昼前に終わったので、結構、早く終えることができたのだが、その理由は材料が少なかったのかもしれないし、一人ひとりの技量が向上して作業が早まったのかもしれないし、その本当の理由は良く分からない。

 今日、作業をしている中で、少し右手に少し違和感を覚えた。手のひらに鈍い痛みがあったのだ。少しして原因に気がついた。きっとマメができたのだろう。手袋を外すのも面倒なので、作業終了後までほっておいた。作業が終わり、手袋を外してみると、案の定マメができていた。



 高校生の時なので、ずいぶん昔の話になるが、器械体操部に所属していて(もっとも下手くそで、クラブをつぶさないために所属していた感じではあったが)、その時には良くマメを作っていた。それ以来のマメではないだろうか。

 マメの場所は、黒皮を剥ぐ瞬間に、包丁を固定するためにグッと力がこもるところだ。包丁を固定し、左手に力を込めてコウゾの皮を引っ張るために、右手のその場所に力が集中する。繰り返しの刺激に耐えかねてマメができてしまったようだ。

 熱心に作業をした証拠として主張したいが、13日の作業開始以来続いている左手の痛みとおあわせて考えると、作業時に余分な力みがあって、部分的に負荷がかかった結果とも言えそうだ。さらに作業の習熟に精進したいものだ。

 さて、今朝の気温は午前7時頃で氷点下4度。この冬2番目の寒さとなっていた。とはいえ、今日は立春。暦の上では今日から春だ。温かくなって欲しいところだが、天気予報で〝立春寒波〟を繰り返していたとおり、冬の寒さがやってきてしまったようだ。



 遠野和紙工房学び舎の窓は、新型コロナ対策の観点もあり、多少開いているのだが、一時、窓の外には強い雪が舞っていた。寒波が連れてきた雪雲から落ちていたのだろう。

 朝の冷え冷えした北空には、朝焼けが浮かんだ。



 不思議なことに、遠くの鉄塔の西側が輝いている。太陽光を反射しているに違いないのだが、太陽は東から昇ってくる。明らかに反対側と思われるのだが、どうも、私自身の方向感覚がずれているようだ。おそらく鉄塔の輝く側が南東の方向を向いているのだろう。



 寒く穏やかな朝なので、サンピラー(太陽柱)が期待できる。そう考えながら愛犬の散歩に出た。林の木々の間から昇ろうとする太陽。その上に短い光の柱が見えた。

 おそらくサンピラーで良いのだろう。サンピラーは、上空に入り込んだ寒気のために、空気中の水分が平たい六角形に結晶し、風がないと、空気抵抗で地上と平行に空中に浮遊し、下から照らす太陽光を反射するために現われる現象だ。今日のサンピラーも、初めて見たときの、光が沸き立つような堂々としたサンピラーから見るとずいぶんと頼りない。この程度ではサンピラーとは呼べないのかもしれない。あの時のような堂々とした立派なサンピラーを見たいものだ。

 それとも、その時の記憶自体が、初めて見た感動のために誇張されているのだろうか。そこは良く分からない。しかし、写真を見ていると、別の原理で光の柱のように見えている感じもする。とすると、やはりサンピラーではないか・・。

 彩雲も見えていた。





 日中も太陽のそばを彩雲が流れていった。



 自宅にいるとき、愛犬の鳴き声が聞こえた。何かに向かって吠えているようだ。この声はノア。2頭いる犬の、年上の犬のようだ。のぞいてみると、犬小屋のそばにハシブトガラスがやってきて、何かをついばんでいた。これを追い払おうと吠えているようだ。



 ところがカラスの方は意に介せず。小屋の中の犬は襲ってこないと理解し、高をくくっているのだろう。悠然とそこらを歩き回っている。そのうちに私がのぞいていることに気がついたのか、近くのブロック塀に飛び上がり、どこかへ飛んで行ってしまった。何となく、がんばって追い払おうとして愛犬に哀れみを感じてしまう。

 自宅にいる日は、愛犬を長めのロープでつなぎ、小屋の外で日向ぼっこをさせている。その状況であれば、カラスも恐れをなして逃げていったであろう。「愛犬よ、吠えてカラスが逃げなくてもがっかりするな。お前の強さは私が知っている。ただカラスが若干、賢かっただけだ」。慰めてやりたいようだった。


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