伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む市議会議員。市政や市議会、日常の活動などを紹介していきます。

初市・初競り、そしてNHk地球イチバン

2013年01月05日 | 活動報告
 1月5日、前日の花き部に続き、水産物部、青果部、そして関連事業者の初市式が執り行われ、その後初競りが実施されました。経済関係の市議会常任委員に対するご招待で参加したわけですが、今年で3度目となります。

 それぞれの初市式で市長が、風評被害の払拭の取り組みの強化などを表明した後、それぞれの関係者の音頭で3本締めが行われました。続く初競り。水産物部では、「ガラン、ガラン」という鉦を合図に、競り人の独特の発声が響く中、鮮魚等が次々と競り落とされていきました。何が言われているのかさっぱり分からないので近くの関係者に聞いてみました。するとマグロ(メバチだと思います。マーシャルなどの文字が見えます)は高くて1kg当たり1500円、大体が1300円で競り落とされているとのこと。例年に比べたらどうなのかは聞きませんでした。そこはつっこみの浅さということですね。

 青果部では恒例の紅白の投げ餅が行われました。私は、餅は取らずに写真を撮っていましたら、心優しい方が縁起物の紅白の丸餅を一つずつ下さいました。ここの競りは分かりやすく、金額がはっきり聞こえます。みかんなど青果物を舟に盛った宝船が、1万5000円、2万円と競り落とされていました。

 また、昨年もツイッターで紹介しましたが、縁起物の一つシイタケにまつわる話。原発事故前の昨年1月までは原木に生えたシイタケを盆栽のように飾った品を競りにかけていました。ところが昨年からは菌床に生えたシイタケに代わり、今年も同様でした。原木栽培に対する不安に配慮しているためか、あるいは近くで原木が手に入らないためなのか、理由は分かりませんが少し残念な思いが残りました。

 さて初競り終了後、NHK総合で「地球イチバン」という番組が始まりました。宇宙に最も近い場所がテーマ。舞台は、現在、唯一国際宇宙ステーションへの玄関口となっているロシア。モスクワ近郊の「星の街」のソユーズにかかわる訓練施設などを取材し、宇宙への道程を伝える番組でした。後半、現地の案内役・2010年に国際宇宙ステーションの船長を務めたアレクサンドル・スクボルソフさんが宇宙に滞在しての感想を語ります。

「地球の美しさと、はかなさがわかった。人間の力は破壊でなく、創造に向けるべきだと。私たちの子ども、そしてまたその子どもが安心して美しい地球で生き続けられるよう、環境を守り、生命をつないでいかなければならない。そう、心から実感しました」

 ロシアを訪ねた雅楽師・東儀英樹さんが次のように感想を返しました。
「対宇宙となると、“地球と宇宙”って地球がひとつになりやすくなるような気がする。地球を固める意味での、ものすごい直球なんじゃないかなっていう気がしました」
(引用はいずれもNHKの番組HP=http://www.nhk.or.jp/ichiban/backnumber/b00/index.html#bn)

 過去の植民地支配に対する日本政府の謝罪を述べた村山談話、河野談話の見直しに言明し、集団的自衛権の行使と「国防軍」という明確な軍隊を持つため改憲をめざす自民党・公明党の安倍政権が発足して迎えた今年。安泰と商売繁盛、そして参加者の幸を祝った初市。対立を前面に押し出していれば、「地球をひとつ」にすることも、平穏な日々を築き上げ、取り戻していくことも、とっても難しい事になるでしょう。東儀さんの感想、アレクサンドルさんの感想に応える道を探るためにも、国際紛争を解決する手段としての武力を禁じ、そのために軍隊を持たないとした日本国憲法の精神こそが活かされなければならないだろうという思いを深くしました。

                 ◆

 ヒヨドリがポーズをとってくれました。3m程の所。いっしょに散歩している愛犬にしてみれば、興味津々、かまいたい対象。リードで綱引きをしながらの撮影です。

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