伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む市議会議員。市政や市議会、日常の活動などを紹介していきます。

野鳥? ああ、勘違い。

2022年01月22日 | 
 朝の愛犬の散歩では、毎朝、ほぼ同じ場所で小鳥に出会う。路上で何かをついばみ、近づく気配に気づいて、雑木林の中や枯れ枝の梢に逃げ込んでいく。



 路上でついばむ姿から、はじめはアオジと思っていた。



 実際、アオジは、同じような行動をとっている。
 しかし、違った。
 枝に止った姿はカワラヒワそのものだ。



 この場所付近は、散歩の往路も、復路も、カワラヒワを見かける。近くの梢に止っているのだ。





 どうして?
 この付近は食べ物が豊富にあるのだろうか。

 最初の写真は、梢の先に小鳥が見えた時の写真だ。色合いから判断してヤマガラと考えた。カメラを向け、レンズをズームさせた。



 あれれ、枯葉が枝に絡まっているだけだ。
 散歩をしながら、小鳥、小鳥と探しているものだから、思い込みで、影でさえ小鳥に見えてしまう。「幽霊の正体見たり枯れ尾花」とはこのことか。

 しかし実際、枯れ枝に止る小鳥は、遠目にはこのような雰囲気に見える。



 枝の先に止るカワラヒワだが、離れてみれば、先の枯葉のように見えるのだ。
 時々、似たようなだまされ方をする。「ズームして、小鳥の正体見たり枯れ落ち葉」を体験するのだ。
 正体が落ち葉だったり、機のコブだったり、折れた枝だったり。だまされまいとしているのだが、だまされてしまう。

 あわよくば写真に撮ってやろう。欲にくらんだ目線はだまされやすいもの。この場面だけではなく、日常生活の教訓にしなければならないようだ。

 さて、昨年の冬には見かけていた、木の幹に産み付けられた黒い卵塊。今年は見かけられないでいたが、やっぱりあった。昨年見かけた所の近くに産み付けられていた。



 たぶんクリの木の根元。黒々とした卵塊だが、はじめて見かけた時は、火災で炭化していると感じていたものだ。だいぶ前だが、この近辺で山林火災が発生したことがあるからだ。

 その思い違いに気がついたのが、たぶん2度目にこれを見かけた時だ。近づくと黒光りする楕円の粒が並んでいた。
 正体は分からない。しかし、卵に違いないと思った。



 その時は正体が分からなかった。
 昨年、あらためて見かけ、ネット上で探してみて、はじめて正体が分かった。
 なんと考えもしなかったアブラムシの仲間だというのだ。

 クリオオアブラムシ。翅がない大型のアブラムシだ。
 アブラムシだから植物に寄生し汁を吸う。この虫は、クリやクヌギ、カシなどの若芽に寄生するという。樹液を吸った若い枝を枯らしてしまうことがあるとはいうものの、木や実に影響を及ぼすことはないという。その意味では、比較的穏やかな虫と思っていいのだろう。

 写真に、成虫の姿が見える。この季節だから、孵化した新しい虫ではないと思う。卵を産み付けたまま力尽きた、昨シーズンの成長の亡骸ではないだろうか。4月初旬、早ければ3月に孵化することもあるという。その時をぜひ見てみたいもの。

 また、写真の中に赤いものが見える。産み付けられた卵は、最初は赤く、やがて黒く変色するという。赤いものは変色しなかった卵なのか。きれいな赤色だ。産み付けられたばかりの赤い卵塊。これもぜひ見てみたいもの。


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