8月22日には高橋千鶴子衆院議員に同行して、国立いわき病院(いわき市では翠ケ丘病院の方が名前の通りが良いかも)を訪ね視察しました。いわき市豊間の海岸線に立つ同病院は2011年3月11日の東日本大震災で津波に襲われ、建物の一部が床上まで浸水、入院患者を建物内で避難させる事態になりました。現在、市内に移転先を探しています。移転までの間の安全対策などに不安が語られています。
視察では、防災のための改修工事の計画が説明されました。建物外では病院敷地の海側に高さ2mの堰堤を、山側には回りこむ津波に備えて水門を作るといいます。堰堤は標高8mまで上がることになり、震災並の津波を防ぐことができると考えているといいます。
さらに震災時には2つの病棟が浸水したため、1つの病棟は現在使用していない2階の病棟に移転するために改修工事を実施、もう1つの病棟は建物内の避難を想定し、 避難場所となる病棟の廊下に空調設備を整備する工事も予定しています。
震災を超える津波には建物の屋根に避難することを想定して、ベットを移動できる仮設スロープを2ヶ所に設置しています。これを使用した避難では、特に夜の場合の人手不足が懸念されますが、夜勤の職員に加え、隣接する宿舎に居住する職員、またそれ以外でも近所に住む職員が駆けつけ対応することにしていると説明がされました。
労働組合によると、こうした対応に不安を持っている向きもあるようです。こうした設備が使われる事態が来ないことが一番望ましいことですが、同時にこうした対策を職員間共有しながら、より良い対応策を練り上げることが望まれます。
移転の問題では、津波の危険のない地域に移転をすることにしています。移転先は、同病院が神経内科を持ち、神経難病患者などの受け皿として広い地域から患者が集まっている実態もあることから、患者にとって交通の便の良い地域に候補地を探しているといいます。
同病院が地域の外来医療を担っていることから、移転にともなって医療の空白地区になることが懸念されます。豊間地区の復興は本格的にはこれからのことですが、この中で医療も1つの懸案になるかもしれません。地域の方の声を聞いていかなければなりません。
★
病院から見ると海はすぐそこ。震災前は病院の海側に住宅が張り付いており、その住宅が津波を弱める防波堤になったのかもしれないと話す人もいます。
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さらに震災時には2つの病棟が浸水したため、1つの病棟は現在使用していない2階の病棟に移転するために改修工事を実施、もう1つの病棟は建物内の避難を想定し、 避難場所となる病棟の廊下に空調設備を整備する工事も予定しています。
震災を超える津波には建物の屋根に避難することを想定して、ベットを移動できる仮設スロープを2ヶ所に設置しています。これを使用した避難では、特に夜の場合の人手不足が懸念されますが、夜勤の職員に加え、隣接する宿舎に居住する職員、またそれ以外でも近所に住む職員が駆けつけ対応することにしていると説明がされました。
労働組合によると、こうした対応に不安を持っている向きもあるようです。こうした設備が使われる事態が来ないことが一番望ましいことですが、同時にこうした対策を職員間共有しながら、より良い対応策を練り上げることが望まれます。
移転の問題では、津波の危険のない地域に移転をすることにしています。移転先は、同病院が神経内科を持ち、神経難病患者などの受け皿として広い地域から患者が集まっている実態もあることから、患者にとって交通の便の良い地域に候補地を探しているといいます。
同病院が地域の外来医療を担っていることから、移転にともなって医療の空白地区になることが懸念されます。豊間地区の復興は本格的にはこれからのことですが、この中で医療も1つの懸案になるかもしれません。地域の方の声を聞いていかなければなりません。
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病院から見ると海はすぐそこ。震災前は病院の海側に住宅が張り付いており、その住宅が津波を弱める防波堤になったのかもしれないと話す人もいます。
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