伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む市議会議員。市政や市議会、日常の活動などを紹介していきます。

地震

2021年04月11日 | 災害
 今朝の地震は、震源が福島県沖だった。



 だいたい、薄磯の沖合30kmといったところだろうか。あの震災の後に、ここいらも震源になって、しょっちゅう余震をもたらしていた。



 しかし、今日はこれで済まなかった。夕方にも地震があったのだ。
 この時の地震は、明らかに内陸側からやってきた。良くドドドッと地鳴りが近づいてきて、これに続き揺れが来る地震があるのだが、夕方の地震は若干違った。音がはっきり聞こえる地鳴りらしきものはなく、大地というか、大気というか、とにかく何かのザワツキのようなものが迫ってくる感覚を覚えた後、グラッと揺れた。ザワツキのようなものは、人によっては音が聞こえているかもしれない。

 震源を見ると北緯37度、東経140.6度。震災の頃によく見かけたような震源に似ている。グーグル・マップで調べると、その座標は、田人町の貝泊地内だった。





 13分後、再び地震があった。震源は同じく貝泊。震災時の大型余震の震源となった井戸沢断層由来の地震だったのだろう。大型余震と書いたが、あの当時、我が家の辺りは震源との距離等の関係もあり、震災の被害よりも、この余震の被害の方が多かった。遠野では、余震時戸外にいて、向かいの住宅が真上に持ち上げられて、ドスンと落ちる状態を見たという人がいるなど、4月11日、12日の方が本震だったという声を聞くほどだ。

 我が家の大谷石の塀も、11日に北側、12日に南側が倒れてしまったし、離れのグシが崩れ、母屋の瓦も落下したのが、この地震だった。壁側のピアノはたぶん数十cm移動しているなど、さんざんな状況だった。

 あれからちょうど10年。小規模ながらまた地震が起こった。少し前、4月4日には、大型余震のもう一つの主役であった湯の岳断層由来の地震もあった。



 その時の震源は、常磐藤原町の藤波神社の近く。大型余震の頃にも良く震源になっていた場所だ。

 あの余震時、我が家と市道を挟んだ向かい側の赤坂地内に断層由来らしき被害が生じた。全壊判定となった家屋、擁壁が崩れたお宅、そして市営グラウンドの法面の崩れ、この3つがほぼ1直線上に並んでいたのだ。小規模からもしれないが、何らかの断層が地下に眠っている可能性を感じている。

 災害はいつやってくるか分からない。震災から10年で、被害の記憶の風化も進む中で起きた地震は、あらためて災害への備えをしっかりしなさいと、警告を発しているのかもしれない




最新の画像もっと見る

コメントを投稿