伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む市議会議員。市政や市議会、日常の活動などを紹介していきます。

ハロ、幻日、アーク、環天頂アーク、月暈(ハロ)も

2021年04月24日 | 
 朝の愛犬の散歩に出かける。晴れ渡った空、冷涼感で頬をなでる風が心地良い。
 空に浮かぶ雲は、筆でシュッと紙の上を何度もはらったように巻雲が絡み合い、一面を白く染め上げているのは巻層雲だろう。こんな空にはハロ(日暈)が見える。実際に見上げる空にハロが浮かんだ。



 この雲を小粋に撮ってみたい。これまでも何度か挑戦した。幸い、まだ庭にチューリップが咲いている。花の存在感としては申し分ない。





 暗い花が気にかかる。自宅周辺の草刈りをした後、夕方、陽が傾いてからだが、思い立った。フラッシュを焚いてみたらどうだろう。



 実際やってみた。花は明るい。しかし、画面が固い。チューリップの厚い花びらの堅さばかりが浮きだってしまう。これなら、逆光気味で太陽光が花びらを透かしてみせるフラッシュ未使用の写真の方が、花がある風景の柔らさを表現してくれているように思う。

 ちなみにビオラでもフラッシュを使ってみた。もともと薄い花びらのため、透け感が失われず、美しい花色が表現されている。これはいいかも。ただ、中間の背景にある、杉木立はない方がいい。太陽の傾きかげんの関係で、画面から外すことは無理。次の機会に試してみよう。

 などと写真術を探求しながら天頂を見上げると、そこにも虹色が見える。環天頂アークも出現していたのだ。



 太陽とハロ、見えているハロは内暈というらしいが、視半径が22度の位置にあるという。さらにその外側・・これを外暈というらしいが、視半径が内暈のほぼ2倍46度の位置に見えているという。この外側の天頂に接する逆向きの孤が環天頂アークだ。このため、ほぼ頭の真上に見える。実際、我が家の屋根のほぼ真上に見えている。





 最も高いところに見えている環天頂アーク。これと太陽のほぼ中間点にうっすらと見えるハロ。これらを見ることができた今日はラッキーな人言えそうだ。

 しかし、これで終わらなかった。買い物に近所のコンビニ等に出かけた。我が家はすぐ西側に杉林があり、夕方の空の見通しは良くない。しかし、コンビニまで出かけると、ぐーんと良くなる。我が家では林野かげに沈んだ太陽が、まだ山並みの少し上方にあり、ハロで囲まれていた。



 しかも、太陽の左右、特に右側にはハロに比べて一際明るい光点、幻日が見えている。加えてハロの頂点には逆向きの孤が接している。アークだ。

 幻日などは、朝夕に見られることが多い。太陽の高度・・地上からの角度が関係するようだ。幻日を生み出す空気中の氷の結晶への太陽光の入射角が、幻日を出現させる重要な要素になるからなのだろう。

 今は、日の出が早い。冬の最中の午前7時少し前から、今は午前5時台に太陽は山並みの上に上がっているだろう。ところが散歩に出かけるのは午前6時30分過ぎ。太陽の高度がだいぶ高くなっている。もう少し早くでかければ、今朝も幻日が見られたのではないだろうか。

 ちょっと残念な気がする。

 さて、深夜午前0時少し前、窓の外を見る。薄くかかる雲、月は煌々と光りを発し、雲を明るく照らしている。



 よく見ると月の周りにもハロ(月暈)が見えた。



 朝から深夜まで、ハロ、環天頂アーク、幻日、アーク、月暈、光学現象が空を飾って一日が幕を下ろした。


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