伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

ハロ、様々な表情

2023年04月26日 | 
 層雲は、雨の日などに山を覆うようにかかる雲。もっとも低層に発生する雲らしい。
 昔は霧みたいなものという認識だったので、これを雲と呼ぶと知った時は驚いたものだ。

 学舎に出かけたのは、いわき市医療センター看護専門学校(旧磐城共立高等看護学校)の生徒が遠野の見学に来るため、遠野和紙について説明してほしいと受け入れ先から頼まれたためだ。同校のフェイスブックによると、地区踏査といい、生徒たちが班に分かれて市内の様々な地区に触れることで、地域(いわき市)の暮らしを理解することを目的としているらしい。午前に各地区をたずね、午後は学校に戻って聞いたり感じたことを話し合ったという。

 かなりざっくりした依頼で、学舎に来る時間もざっくりしたものだったので、内容をどうしようか悩んだ末、たまたま残っていたタイ楮の繊維と化学ネリを材料にしてハガキ大の和紙漉きを体験してもらうための準備をするため8時30分過ぎには学舎に到着し、準備をした。

 学舎の来訪は遠野オートキャンプ場の後と聞いていたので、9時上遠野公民館出発の日程だと、だいたい9時半過ぎになるだろうと考えていたら9時10分に到着した。聞くと学舎に最初に来たという。準備のため早目に来ていて正解だった。

 到着した4人の生徒たちに学舎の周りで枝を伸ばし始めた楮を見てもらった後、室内で和紙ができるまでをざっと説明した後、はがき大の和紙漉きを体験してもらった。和紙漉きは初めてだという。漉いた和紙は乾かし、上遠野公民館に戻るという予定時間に合わせて生徒に渡した。少しでも興味を持ってもらえれば幸いだ。

 さて、今日の空は、雨雲と層雲という低層の雲を見せてくれた。この1週間程でも空は様々な表情を見せてくれた。

 4月21日、晴れた西の空に航空機のエンジン音が響き、飛行機雲が伸びた。



 我が家から西の空を北に向かう航空機はめったに見ない。そばに杉林があるので見通しが悪いためだ。見えていた航空機はAir Do社の羽田発帯広行き。機体はボーイング737-781だ。飛行経路を見ると古殿町上空辺りを飛んでいたようだ。

 同日の昼頃の空には雲がかかりハロが浮かんでいた。



 ハロが浮かぶ雲は高度7,000m以上の上層に発生する巻層雲。
 ハロの手前にもやもやと雲が浮かび、ハロを隠そうとする。これ積雲かな。
 夕方の空は積雲がさらに発達したよう。
 


 積雲の背景を覆う、空一面を覆う雲は高層雲。別名おぼろ雲というようだ。
 大きくなった積雲が、空をダイナミックに彩るようだ。

 24日の朝、朝の愛犬の散歩から自宅に戻る途中、雲の切れ間に虹色がのぞいた。




 ハロを浮かべる雲は巻層雲。それを隠す下の雲は高積雲かな。
 自宅に帰ると下層の雲の切れ間が広がった。ハロの姿がさらにはっきり見えてきた。



 雲の下を小型プロペラ機が飛ぶ。



 航空大学校の練習機。仙台空港から飛び立ったビーチG58/バロンという小型のプロペラ機だ。

 20日の夕刻には、西の空がオレンジ色に染まっていた。



 よく見ると、沈みゆく太陽の上部に明るい光の柱が見えるようだ。




 これ、サンピラー(太陽柱)かな・・。
 何とも言えない。

 これまで得た知識では、サンピラーは冬季に強い寒気が日本上空に入り、風がない日の朝、もしくは夕方に見える。
 寒気で空気中の水分が平たい六角形に凍り、落下の過程で空気抵抗により平面が地表と平行になる。この平面に朝陽あるいは夕陽の光が反射して光の柱として見えるのだという。

 ただ、この原理から見れば、冬に見られる現象としか言えない。春の温かい季節に見えるのだろうか。
 何とも言えない。
 でも、このような現象を見ることができたのは、ただただラッキーとしか言えない。


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