伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む市議会議員。市政や市議会、日常の活動などを紹介していきます。

バッタ普通にいる

2021年04月25日 | 
 今朝も晴れたが、空気は冷たく心地良い。空には今日もハロが浮かんだ。飛行機雲を引いて、西から東に飛行機が飛んだ。爽やかな朝。



 先だって散歩しながらハナイカダを見た。葉っぱの上に小さな花を咲かせる、珍しい植物だ。これを筏に乗る花を例えてハナイカダ。何ともロマンチックな名前だ。別名ヨメノナミダというらしい。家父長制の時代に、跡継ぎを産むために、また貴重な労働力として家に嫁いだ女性が、その苦労に流した涙が葉っぱの上で滴となった。そんなことを想像させる別名だ。

 今まで見た花は、葉っぱの上に1輪が普通だった。いわば1人乗りの筏。



 ところが、今日、新たに見つけたハナイカダは、葉っぱの上に2つの花をつけた2人乗りだった。珍しい・・。



 そう思っていた。しかし、ネットで調べると、複数の花をつけた写真が多数みられる。むしろ1人乗りの写真が少ないくらい。
 これは何としたことだろう。ネットに掲載する写真は、より華やかな物を選択しやすいと思われる。1つよりは2つ、3つと花が着いていた方が華やかだ。複数の花の写真が多いのはここらに理由があるかもしれない。ただ言えることは、1人乗りの筏が普通という思い込みは捨てた方が良いということだった。

 今日も、ハナイカダの花を見てきた。今日の花の脇には木くずが乗っかっていた。



 この木くずはどこかおかしい。よく見ると陰となっている下の方に、白っぽい糸くずのようなものが見える。足・・虫のようだ。カメラを近づけると移動する。しつこく近づけていたら、どこかに消えていった。

 おそらくガの仲間と考えた。羽の形が特徴的だったので、その線から画像と比較した。結果、正体に行き着いた。ニセリンゴハマキモドキというらしい。



 どうしてこんな名前になったのか。その理由はネット検索では見つからなかった。
 ハマキはおそらく葉巻き。その前がリンゴだから、リンゴの葉を巻いて、中に卵を産み付け、幼虫を育てるのだろうか。しかし、接頭語にニセとつく、偽物のリンゴ、つまりリンゴに似た何かの木の葉っぱに産み付けられることになるのだろうか。そして最後がモドキなので、その虫は、ニセリンゴハマキのような虫・ニセリンゴハマキに似た虫なのだろう。リンゴに似た何かの葉を丸めて卵を産み付ける虫に似た虫か、同じような習性を持った虫なのだろう。

 そこまでは分かった。しかし、この虫に再びまみえることはあるのだろうか。

 温かくなり、ガガンボのたぐいとか、羽虫のようなものとか、いろんな虫を見かけるようになった。

 昨日、草刈りをしている時には、タンポポをベットに休むヤブキリの幼虫を見つけた。昨年、産み付けられて、今春、孵化したのだろう。この幼虫は、良く花の上で見かける。休むと書いてしまったが、実際は花粉を食べているのかも知れない。

 草刈り機の回転刃が近づく草むらから虫が飛び出した。何度か見たのが冒頭のショウリョウバッタのような体型のバッタ。その正体はクビキリギスだった。



 今の季節にこの大きさなので、成虫で冬越する虫なのだろう。

 ベニシジミやルリシジミ、ミヤマセセリ、テングチョウ、モンシロチョウ類、そして今日はたぶんクロアゲハなど、チョウ類はすでに見てきた。続いてトンボが飛び出すはずだ。最初に現われるのは、シオカラトンボに似たシオヤトンボだろう。タイミングの関係でイトトンボの仲間が先になるかもしれない。これだけ温かくなってきるのだから、間もなく飛んでもおかしくない。心待ちにしながら、明日も散歩に出かけよう。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿