伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

今日(2日火曜日)と明日(3日水曜日)は和紙の材料づくりのボランティア活動

2021年02月02日 | 遠野町・地域
 節分は、二十四節季の季節の変わり目。冬から春に代わる節目の日だ。節分は2月3日の感があるのだが、今年は2月2日となった。124年ぶりという。日付が変わるのは、1年がきっかり365日ではないことに理由があるという。もともと節分の由来となる二十四節季は、太陽の黄道上の動きを24等分して15日に分けたものだというが、現代のカレンダーはグレゴリオ暦によって作成される。グレゴリオ暦では、地球が太陽を1周する1年間を約365.2425日としている。およそ365日と6時間弱ということになる。この365日から余る時間を閏年に1日余計に設けて調整している。

 この二十四節季と現代のカレンダーの時間のずれのために、節分の日付も動くことになってしまうわけだ。節分が2月3日でなくなったのは、1987年にもあり、この時は2月4日だったという。21世紀の末にかけては、2月2日が節分になる傾向が強くなるといい、毎年、注意が必要らしい。ちなみに来年は2月3日で、次に2月2日なるのは2025年だとか。閏年の翌年が2月2日になるらしい。

 和紙の材料づくりの本格シーズンになると、毎週、火曜日と水曜日に実施される遠野和紙の材料づくり。昨年の秋ごろからコウゾの枝の刈り取り、枝の蒸し作業と枝の皮はぎ、そして、今年の初ボランティア作業となった1月13日からは、皮の表皮となる黒皮剥きの作業をしてきた。本日の作業で6日目の作業体験となる。

 地域おこし協力隊を含めて15人程が、昼食をはさんで午前9時から午後2時過ぎまで作業を進めて、コウゾの皮12㎏から黒皮を剥ぎ取った。

 雨に濡れた朝の景色から、午後9時過ぎには一転して、雲が切れ青空が顔を出す心地よい天気。気温も上がり、陽射しを浴びていると小春日和を感じる穏やか時間が過ぎた。





 たまたま包丁を研ぐため戸外に出た時、空に響く轟音を見上げた。中空を小型ジェット機が飛んでいく。戦闘機にちがいない。そのシルエットは三角形に見えた。主翼と水平尾翼が一体化しているような形に見えたのだ。いつも飛んでいる航空自衛隊のF2戦闘機とは明らかに形が異なる。三角形に見える航空機としてはユーロファイター等などがある。しかし、自衛隊には配備されていないので、日本を飛行することは、まず考えられない。

 軍事訓練で飛行する可能性があるものとすれば、米軍の戦闘機がある。いわき市は米軍が日本国内にルート設定している訓練空域「グリーンルート」の南端辺りに存在するので、飛行の可能性はある。

 米軍で三角形のシルエットと言えば、高速飛行中の艦載機のF14「トムキャット」だが、いやいや、米軍では完全に退役し、別の航空機に代わっているいるようだ。とすると、遠目に似たシルエットとなりそうな、F15戦闘機なのかもしれない。東から西に上空を横切ったが、一体、どこに向かっていたのか。

 写真は航空自衛隊のホームページからダウンロードしたものだが、主翼が幅広であり、遠目には三角形に見えそうでしょ。



 以前、那覇空港で、搭乗した旅客機から、飛び立とうとするF15を見たことがある。残念ながら手近にカメラがなく撮影できなかったが、今回見た戦闘機がF15とするなら2回目の目撃となる。

 これとは別に、昼頃だったろうか。谷あいになる入遠野の里にこだますような航空機の音を聞いた。姿は確認できなかった。夕刻、自宅で東から西に向かう哨戒機P3Cを見た。昨年の暮れにも見ているが、昼頃の航空機もこれだったのかもしれない。太平洋に向かって飛び、訓練後、帰隊する機を夕方の空に見たのだろう。

 こちらは写真を撮れたのだが、ウーン・・FCカードに保存したままだ。後日、掲載しよう。

 こうしてみると、兵器としての航空機は、しょっちゅう頭上を飛んでいる。一見、平和な日常、平和に見える暮らしも、こうした軍事行動に支えられているという面があるのかもしれない。しかし、こうした行動が必要でなくなる世の中になって欲しいものだと、つくづく思う。

 さて、話は横道にそれたが、本日集まったボランティアは、適宜休憩を取りながら、包丁を片手にコウゾの黒皮剥きに精を出した。

 本ブログに何度か書いているが、作業手順はこうだ。

 前日から水につけておいたコウゾの皮の、表皮にあたる黒皮とその下の黄色の層を、包丁を使ってこそげ落とし、白皮だけを取り出す。次のするめのようなわら細工は、こそげ落とすときの台となる。先端の太い部分が斜めにカットされており、ここに置いた川に包丁をあてて黒皮をこそげ落とすのだ。



 写真の下には包丁と、こそげ落とした黒皮等、また、右上には黒皮がついたままのコウゾの枝の皮が見える。この皮から黒皮をこそげ落とすわけだ。。

 包丁をあてる手。皮をつかみ引っ張る手。どちらもそれなりに力が入る。私の場合、左手が皮をつかむ手になるのだが、力み過ぎているのか、この作業を始めてからずーと筋肉痛のような痛みを感じている。作業日と作業日の間には、5日間の休養日があるわけだが、その間に痛みが完全に引くことはないのだ。年のせいだろうか。

 今日は、力まず作業をと心がけたのだが、結果は変わらない。あいかわらずの痛みを感じている。

 さて作業は明日に続く。春を迎える立春となる。明日も頑張ろうと思う。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿