伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

28日未明の三重県南東沖の地震の不思議な揺れの原因が分かった

2019年07月30日 | 災害
 夕方の空に浮かんだ太陽は、それは美しかった。



 全面を覆った雲がほんの少し美しい景色を見せてくれたのだ。


 遠野町に帰り着いた時、空に薄く夕焼けがさした。




 それはともかく、28日未明の大きく揺れた地震。いわき市は震度3という観測値だったが、我が家の揺れは震度4はあったんじゃないかな。とにかくびっくりした。

 あの後、地震速報をネットで探した。震源は近いに違いないと思ったが、見つけた震源地は三重県東方沖。他には地震情報はない。しかも三重県はほとんど揺れていない。狐につままれた。速報では宮城県南部、丸森町が最大震度の4となっていた。そして東北の広い地域が震度3で埋めつくされていた。




 どうしてこんなことになったのか。今日の河北新報がその理由を説明する記事を掲載していた。最大震度4が宮城県だったので、ニュース性が高かったのだろう。おかげで疑問が解消した。



 記事によると、このような地震を「異常震域」と呼ぶのだそうで、今回の震源は太平洋プレートが沈み込んでいる場所で発生し420kmと深かった。このような場合、堅い岩盤のプレートが揺れを伝えるといい、結果的に東北、関東と広範に比較的大きな揺れに見舞われたということらしい。

 次の図は、気象庁のホームページ「地震発生の仕組み」からのコピーだ。



 今回揺れた地域は北米プレートの上にある地域で、震源の太平洋プレートとは隣あっている。地下深い太平洋プレートで発生した地震波が北米プレートの岩盤を伝わって地震波が広がったのだろう。一方、震源に近い三重県などはユーラシアプレート上にある。太平洋プレート上で発生し、上に向かう地震波は、途中の地質等の関係で吸収され、伝わらない場合があるという。だから、今回震源近くの揺れは観測されなかったということか。

 謎が解けてほっとした。


 そういえば今朝5時42分にも地震があった。非常に弱い揺れだがたしかに揺れた。震度1かな。

 震源を見ると八丈島沖。こりゃまた遠い。同じ理屈で地震波が伝わりやすかったのだろう。理屈は分かったが、それでもやっぱり不思議だ。

 震源と我が家とこんなに遠いのだもの。



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2 コメント

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Unknown (しもやまだまこと)
2019-07-31 09:53:27
地下深いところで起こる地震を「深発地震」というそうです。
おぼろげな記憶ですが、何年か前に、小笠原の地下600㎞位のところで、マグニチュード7~8の地震があり、この時は、日本列島全体が揺れたと思います。
規模の大きい深発地震で一番怖いと思うのは、広範囲で揺れるため、かなり大きな地震が来たと思うこと。そうすると、陸地で起こる地震でないため、「津波」を真っ先に心配しなければならないことです。
数年前のこの地震の時も、震源地と津波を真っ先に心配したことを覚えています。
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Unknown (hiroyuki19601121)
2019-07-31 10:12:54
「深発地震」ですか。ご教授ありがとうございます。
ご記憶の地震を検索してみました。これですね。

発生日時 平成27(2015)年5月30日20時24分頃
マグニチュード 8.5(速報値)
場所および深さ 小笠原諸島西方沖、深さ約590km(速報値)
発震機構等 東西方向に張力軸を持つ型 (速報)
震度 【最大震度5強】

「情報速報ドットコム」の「小笠原諸島のM8.5地震、観測史上最大の深発地震だと判明!過去最大は2013年のロシアM8.3!地震としても国内2位の規模に」(http://saigaijyouhou.com/blog-entry-6670.html
という記事に載っていました。沖縄から北海道まで全国が揺れていますね。
「観測史上最大」の深発地震となっていますね。脅威を感じる地震ですね。

今回の地震、数分後には津波の心配はないとの報があったので、安心できたのです、東日本大震災の体験を思い出し、津波や余震、がけ崩れなど、災害に細心の注意を払うきっかけにしたいですね。
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