ひろっぺのお針箱

下手だけど手芸が好きです♪

古典講座(方丈記)飢渇

2015-08-08 00:32:06 | 文学

今年度3回目の古典講座『方丈記』である。
今日は「飢渇(けかつ)」の段。
清盛の気まぐれな遷都により、国や民衆が疲弊していくさまが描かれている。

『飢饉が続き、飢えや疫病での行き倒れ、乞食、盗みも横行し、鴨の河原は死体で通れないほどだった。
 丁度この悪世に生まれ合わせ、心辛い目に遭いました』

作者(鴨長明)の人生観が仏教的無常観に覆われていくのは、この惨状を目の当たりにしてきたからだ。
人間は環境や経験によって作られていくものだから、と先生はおっしゃいます。

又、こういう混乱の時代にはお金より食べ物が重宝になるということ。
戦後、先生の母親が、嫁入り時に持ってきた着物を少しの塩と交換してきた話などしてくださいました。


こうやって教室で勉強するのは学生時代とは違って楽しいですね。
   なんたって、試験がありませんから(笑)

 アシダンセラ  ネムノキ


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