今年度二回目の古典文学講座『宇治拾遺物語』です。
講師は初めにこう言われました。
「前回の『方丈記』が辛気臭かったから、今年は『宇治拾遺物語』にしました。
おとぎ話の元ネタになった話も多いので、深く考えないで楽しんでもらいたい。」
ちょっと笑いが起こります。
で、早速今日は『鬼に瘤取らるる事』の巻。
『これも昔、右の顔に大なる瘤ある翁ありけり。』と、始まります。
右頬に瘤のある翁が山で雨にたたられ、木のうろで雨宿りしていると、鬼の集団が現れ酒盛りが始まる。
翁も浮かれて踊り出すと鬼が大いに喜ぶという、ご存じ『こぶとりじいさん』のお話です。
今日はここまででした。
鬼に気に入られた翁は、又来るようにと瘤をカタに取られスッキリして家に帰ります。
それを見た隣の翁は羨ましがり、自分も瘤を取って貰おうと真似をするが、踊りが下手だったので
両頬に瘤をぶら下げるハメになるという、お馴染みの結末は来月のお楽しみです。
先を読んでみると最後の行にはこうあります。
『物羨みはせまじき事なりとか。』
(人を羨んだりしてはならない)と、最後は教訓になっているんですね。
ハ~イ、わたくし小太りばあさんは、人を妬んだり羨んだりいたしませ~ん(笑)
グラジオラスとミツバチ