雲のたまてばこ~ゆうすげびとに捧げる詩とひとりごと

窓の雨つぶのような、高原のヒグラシの声のような、青春の日々の大切な箱の中の詩を、ゆうすげびとに捧げます

てぶくろ

2013年12月15日 | ポエム

 てぶくろ


誰もいない
冬休みの教室の机に
ぽつんと置かれた小さなてぶくろ
ちょっぴりあわてんぼうのあなたが
忘れていったのでしょう
ちょっと前に会ったばかりなのに
なつかしさでいっぱいになり
ぼくがそっと手に取ると
ふっと、あなたの笑顔が浮かんできた
そして
あなたのやさしい心が
じわっと、ぼくをつつんだ
(1973~2012.2.12)
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