東北地方の農村では、3月16日は、山と里とを行き来する農業の神様が、山から種を抱いて里に下りてくる日とされています。その神をもてなすために、16個の団子を用意するそうです。
昔の人々にとって山は神秘的な世界であり、そこに神の存在を信じてきました。農民にとってその代表が「山の神」であり、毎年山と里とを行き来する農耕神です。春に里へ下りてきて「田の神」となり、秋の収穫後には再び山に帰って「山の神」となると信じられています。田の神様が山から降りてきて、これからの稲作を見守る月だとされてきました。 この日は田の神おろしといって、神様を迎えるために団子を16個作り、お供えします。これが十六(じゅうろく)団子です。
また、11月16日は神様が山に帰る日とされているため、同じように十六団子をお供えするそうです。
【十六団子の作り方】
材料
約30個分上新粉…90g
白玉粉…40g
熱湯…約100ml
つくり方
①ボウルに上新粉・白玉粉・砂糖を入れ、熱湯を少しずつ加えながらさい箸を4本ほど束ねたものでよく混ぜる。ある程度混ざったら、耳たぶくらいの柔らかさになるようお湯の量を調節し手でこねる。 |
②鍋にたっぷりの湯を沸かし、生地を3つに分けて平らにして入れ、ゆがく。5分ほどして浮いてきたら冷水に取って粗熱を取り、布巾で包んで余分な水分をふき取る。 |
③生地をひとまとめにしてドームカバーに入れ、なめらかになるように手でこねる。なめらかになったら手水をつけて丸めて団子を作る。 |
今日は時間がなかったので、十六団子は作れませんでしたが、時間のある時に作りたいと思います。『P・マリンソルト』を一つまみ入れると旨みが違います。