<今週のコラムより>
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参院選と「スピ系左翼」
昨日の参院選は、予想通り自民党の圧勝でした。
前回にも書きましたが、自民党には確かに問題は山ほどあるものの、安倍政権としては頑張っている方だと思います。
私は脱原発派ですし、TPPにも反対ですから、自民党の政策とはそういう点からすれば噛み合いません。
安倍政権は右翼だ、戦争に駆り立てる危険思想だという意見も大きいですね(とくに中韓やそのシンパから)。
しかし、左翼勢力が第一党の座についてやりたい放題やるよりは全然マシです。
そうなった時は本当に日本の終焉ですから。
なんとか日本は、安倍さんのお蔭で首の皮一枚でつながっているという感じでしょうか。
ただ、左翼といっても、昔の左翼とはトレンドが違ってきている気がします。
私は、左翼系の政党だとか活動家とはあまり縁がないのですが、スピリチュアル系の人たちと話したり仕事をしたりすると、どうも違和感を覚えることが時々あるのです。
何か話が合わないな・・・どうも向こうもそう思っているらしい・・・と感じていたのですが、先日ネットで「スピリチュアル系は、左翼思想と通じるところがある」といった書き込みをみて、ああこれだ!と思いました。
よく考えたら、左翼は唯物史観であり、宗教は否定するので、スピリチュアルとはもともと相容れないはずなのです。
宗教は嫌いだけど、目に見えない世界は好き、でも思想的には左翼っぽい人というのが、意外に多いみたいですね。
だんだん、体験的にわかってきました。
もっとも、本人は必ずしも左翼とか右翼とか、意識しているわけではないようです。
なので、左翼にも新左翼にも該当はしないのかもしれませんが、明らかに似たところがあります。
この人たちを便宜上、「スピ系左翼」と呼ぶことにしました。
では、具体的に言って「スピ系左翼」とはどういうタイプの人を言うのか。
勝手に考えてみました。
次に挙げる33項目のうち、半分以上が当てはまるのなら、その人は立派な「スピ系左翼」と言えるでしょう。
【スピ系左翼を判別する33の項目】
○前世とか守護霊とか、地に足のつかない話ばかりをしている。
○日本が嫌い、日本的なものが嫌い、日本という国が嫌い。
○国という概念がなくなれば世界は平和になると思っている。
○自然食・ベジタリアン嗜好。その理由は、自分が健康(ピュア)でありたいから。
○世の中の穢い部分は見たくないし、見ようとも思わない。
○苦手なものは避ければいいし、悪いクセは直さなくてよい。
だって、そんなことしても魂が喜ばないから。
○天皇が嫌い、皇室が嫌い。
○国旗・国歌も嫌い。
○神社は好き。ただし、パワースポットとして。
○神社にまつわる縁起(起源や沿革)には興味なし。
なぜなら、自分とは関係ないから。
○夫婦は別姓であるべき。
○男女が一緒になるのに「夫婦」でなくてもいい。
○一夫一婦制に反対。誰でも好きな者どうしで自由にくっつけばいい。
○男女が好きに交わって、できた子供が誰の子がわからなくても、皆で育てればいい。
○夫や妻のことを「パートナー」と呼ぶ。
○男らしさ、女らしさという言葉が嫌い。
○政治に関心なし。あえて言うなら自民党が嫌い。理由は、皆がそう言うから。
○好きな人物が言うことや、本やネットに書いていることを盲信。
自分の頭で「その情報が本当かどうか」は判断しない。
○陰謀系の本やネット記事ばかり読んでいて、何でも陰謀のせいにする。
○責任や義務は、どんなものでも負いたくない。
○どんな国でも人でも仲良くすれば世界は平和になると思っている。
○反原発。でもそれに代わる現実的な代替案はナシ。とにかく反対。
○放射能はどんなに微量でもコワイ。とにかくコワイ。
○武道、武士道は嫌い。
○神道、古神道は嫌い。
○外国の宗教や思想は好き。仏教も好き。なぜなら中国様が教えてくれたから。
○尖閣諸島や竹島でモメるくらいなら、あげちゃえばいいのにと思っている。
○自衛隊は軍隊であり、暴力装置。だから無くした方がいい。
○外国から侵略されたら、抵抗せずに、いったん占領されてから話し合うという手もある。
○警察や公安は国家権力だから悪。
○努力して社会の中で頑張るより、好きなことだけして、綺麗なものだけ見て生きればいい。だって、もうすぐアセンションだからね。努力しても無駄。
○何事もポジティブに考えよう。ネガティブは一切ダメ。
○公のために、なんて馬鹿の考え。自分が一番大事。
・・・どうでしょうか。
これって、スピ系でも左翼でもなく、たんなる「○○なヤツ」なんじゃないの?という感じもしないでもないですが。
でも、半分以上の項目にガチで該当するとしたら・・・その人は、もうこれを読んでいる時点で「それの何がいけないんだ」とかなり不愉快に思っていることでしょう。
それこそが「スピ系左翼」であることの証なのかもしれません。
今回の参院選の投票率は、全国平均52.61%という低い数字だったようです。
「何でこんなのが当選するの?」という候補も当選したりもしてますが、とにもかくにも自民党が大勝したことは、とりあえず良かったと思います。
しかし、本当に大変なのはこれからです。
世界的な経済崩壊の大波も、間もなく襲ってくるようです。
この大変革期での政権与党のかじ取りは、さぞ大変だろうと思いますが、安倍さんには頑張ってほしいと思います。
<転載終わり>
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参院選は予想していた通り自民党が勝ちました。これで自民党の法案が通せる環境になりました。安倍総理としては日本を「普通の国」にするという方向で法案を通していくのではないかと思います。例えば機密保護法(スパイ防止法)が無い国は日本くらいです。アメリカもイギリスもドイツも中国も北朝鮮もロシアもすべての国に機密保護法がありますが、何故か日本にだけありません。ですから日本でスパイが摘発されたりしても、法律がないため罰を与えることすらできません。あって当たり前の法律なのですが、この法律を制定しようとすると、共産党や社民党、公明党などが反対するため、成立しません。機密保護法は軍国主義だと言って反対するわけですが、アメリカもイギリスもドイツ、スイスにもどこの国にもあるので、軍国主義ではないのです。安倍総理としてはこういう法律を制定して、最低限「普通の国」にしたいと考えていると思います。これは当たり前のことです。日本は当たり前のことをやろうとすると、共産党や社民党など左翼政党が反対してきました。更に自民党と連立を組む公明党も反対しますので、今回も公明党の反対で法案が通らないのではないかと思います。そもそも宗教政党がここまで力を持っていることが異常だと思います。創価学会の会員の数が相当多いということです。これも恐ろしいことです。自民党は単独で過半数を取ることができませんでしたので、今回も公明党と連立を組むと思います。自民党の弱点は公明党という宗教政党のお世話になっているということです。維新やみんなと連立を組んだほうがいいと思います。
また、中矢代表の言われた「スピ系左翼」という定義は、なるほどと膝を打ちました。私は今までスピリチュアルとは縁がありませんでしたので、そういう人たちとは会ったことがありませんでした。ところが日月神示の道を歩むようになると、欧米系のスピリチュアルの人たちと話すこともでてきました。確かに何が違和感があったのですが、中矢代表の33項目を見て、よく理解できました。要は自分が大事ということだと思います。我善しです。私はこの33項目には一つも該当しませんでしたので、当然左翼ではないです。左翼から見れば、右翼と言われると思います。そもそも日月神示はてんし様を中心に世界が平和に治まるといっていますので、右翼と言われるかも知れません。
私は学生時代からキリスト教の信者でしたが、キリスト教信徒の中にも左翼はたくさんいました。共産主義を作ったカール・マルクスは「宗教は阿片だ」と言って、宗教を否定していますので、そもそもキリスト教と共産主義は水と油の関係にあります。相容れることは理論上ないはずなのですが、実際はクリスチャンであり革マル派やクリスチャンであり民青という連中もウヨウヨいました。共産主義は宗教を否定しているのに、キリスト教と共産主義の両方を信じているという理論破綻の人がたくさんいました。要するに弁証法的唯物論や唯物史観、資本論などをまったく勉強していないから、平気で共産主義を信奉するクリスチャンが出てくるわけです。理論的におかしいのに、それに気づかないというのはすごいです。ずいぶん理論闘争をしましたが、信じている人に何を言っても無駄ということが解りました。
今後はスピ系左翼という観点で観ると、面白いことが分るかも知れません。日本国が嫌いで、日の丸も嫌い。自分だけアセンションすればいいという我善しの人は案外多いかも知れませんね。