<記事転載>
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「中国の軍拡、米が危機感…台湾への武器売却」
【ワシントン=黒瀬悦成】オバマ米政権は29日、中国の反発を承知の上で台湾への兵器売却方針を決めた。
中国の急速な軍事力増強で、中台の軍事バランスが崩れることに危機感を抱いているためだ。中国の軍拡路線に歯止めがかからない場合、F16C/D型戦闘機の売却なども予想される。
米政府が今回、地対空誘導弾パトリオット改良3型(PAC3)114基の供与を打ち出したのは、中国本土から台湾を狙った短距離ミサイルの脅威が年々深刻化しているためだ。
米国防総省によると、台湾を狙う中国の短距離ミサイルは05年末に790発だったが、08年9月には1150発に増加。専門家によると、現在は約1400発に達したとの見方もある。
多用途ヘリUH60「ブラックホーク」60機の供与は、迅速に部隊を展開して侵攻兵力を制圧する機動作戦の能力強化を図るものだ。現有のUH1H「ヒューイ」の老朽化に悩まされていた台湾軍が強く要望していた。
今後の焦点は、空軍力強化の柱となるF16C/D66機の供与だ。米紙ワシントン・タイムズによると、米台当局はF16売却の是非を合同で検討し、必要と結論づけられた場合、数か月中に売却を決めるという。
中国空軍は、F16に匹敵する性能を持つとされる国産のJ10戦闘機の配備などで制空能力を劇的に向上させている。米国の保守系研究機関ヘリテージ財団のウォルター・ローマン部長は、「台湾に最も必要な武器を売らないのは、パートナーである米国への信頼を損なう」と主張するが、中国本土の基地への攻撃能力を持つF16売却が中国の一層の反発を招くのは確実だ。
(2010年1月31日08時54分 読売新聞)
<転載終わり>
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最近でこそ、民間レベルでは企業や観光などで、中国と台湾は交流が多くなってきましたが、元々は民主主義と共産主義という相容れない関係の二国です。
その対立国である台湾に、アメリカが武器を輸出する方針を打ち出したということは、中国に喧嘩を売っているということになります。
今まで300兆円の米国債を中国に売ってもらうと困るので、下手に出てましたが、中国が近々国力が落ちると判断したアメリカは、いよいよ強気な態度に出てきました。
アメリカは、今は台湾の武器問題というジャブで様子を見ているようですが、チャンスと見れば、必殺のストレートを出すはずです。その時中国は得意の太極拳でかわし、すかさず蹴りを入れることはできるのでしょうか。この異種格闘技の結果は如何に。
<朝倉 慶氏の記事>
「そろそろ喧嘩を始める時、これから大混乱になって中国が弱ったときにアメリカは中国に対して牙を剥くでしょう。その時の役者はオバマかヒラリーかはわかりません。「肉を切らして骨を絶つ」、アメリカは自らの犠牲が伴うのはわかりきっています。戦うということは自らも傷つくのです。アメリカは覚悟を決めたのです。そして準備を始めました。勇ましいグーグルの姿はアメリカ国家そのものです。ついに、米中、生き残りをかけた覇権争いの幕は開いたのです。」
●読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100130-OYT1T00912.htm
●朝倉 慶氏記事
http://blog.goo.ne.jp/hitsuku/e/8335b1a3cabe1772c72cea3dc50694d6
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「中国の軍拡、米が危機感…台湾への武器売却」
【ワシントン=黒瀬悦成】オバマ米政権は29日、中国の反発を承知の上で台湾への兵器売却方針を決めた。
中国の急速な軍事力増強で、中台の軍事バランスが崩れることに危機感を抱いているためだ。中国の軍拡路線に歯止めがかからない場合、F16C/D型戦闘機の売却なども予想される。
米政府が今回、地対空誘導弾パトリオット改良3型(PAC3)114基の供与を打ち出したのは、中国本土から台湾を狙った短距離ミサイルの脅威が年々深刻化しているためだ。
米国防総省によると、台湾を狙う中国の短距離ミサイルは05年末に790発だったが、08年9月には1150発に増加。専門家によると、現在は約1400発に達したとの見方もある。
多用途ヘリUH60「ブラックホーク」60機の供与は、迅速に部隊を展開して侵攻兵力を制圧する機動作戦の能力強化を図るものだ。現有のUH1H「ヒューイ」の老朽化に悩まされていた台湾軍が強く要望していた。
今後の焦点は、空軍力強化の柱となるF16C/D66機の供与だ。米紙ワシントン・タイムズによると、米台当局はF16売却の是非を合同で検討し、必要と結論づけられた場合、数か月中に売却を決めるという。
中国空軍は、F16に匹敵する性能を持つとされる国産のJ10戦闘機の配備などで制空能力を劇的に向上させている。米国の保守系研究機関ヘリテージ財団のウォルター・ローマン部長は、「台湾に最も必要な武器を売らないのは、パートナーである米国への信頼を損なう」と主張するが、中国本土の基地への攻撃能力を持つF16売却が中国の一層の反発を招くのは確実だ。
(2010年1月31日08時54分 読売新聞)
<転載終わり>
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最近でこそ、民間レベルでは企業や観光などで、中国と台湾は交流が多くなってきましたが、元々は民主主義と共産主義という相容れない関係の二国です。
その対立国である台湾に、アメリカが武器を輸出する方針を打ち出したということは、中国に喧嘩を売っているということになります。
今まで300兆円の米国債を中国に売ってもらうと困るので、下手に出てましたが、中国が近々国力が落ちると判断したアメリカは、いよいよ強気な態度に出てきました。
アメリカは、今は台湾の武器問題というジャブで様子を見ているようですが、チャンスと見れば、必殺のストレートを出すはずです。その時中国は得意の太極拳でかわし、すかさず蹴りを入れることはできるのでしょうか。この異種格闘技の結果は如何に。
<朝倉 慶氏の記事>
「そろそろ喧嘩を始める時、これから大混乱になって中国が弱ったときにアメリカは中国に対して牙を剥くでしょう。その時の役者はオバマかヒラリーかはわかりません。「肉を切らして骨を絶つ」、アメリカは自らの犠牲が伴うのはわかりきっています。戦うということは自らも傷つくのです。アメリカは覚悟を決めたのです。そして準備を始めました。勇ましいグーグルの姿はアメリカ国家そのものです。ついに、米中、生き残りをかけた覇権争いの幕は開いたのです。」
●読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100130-OYT1T00912.htm
●朝倉 慶氏記事
http://blog.goo.ne.jp/hitsuku/e/8335b1a3cabe1772c72cea3dc50694d6