ホクトマンのアドブログ

アドベンチャープログラムを愛するすべての人と、そうでもないすべての人へ。ひとりごと、今思うこと、泣き言、楽しか

一粒で2度美味しい。

2013-07-07 | 雑念
百田尚樹著「影法師」読了

時代劇。侍の生き様。
男同士の友情。

カッコ良い!
「永遠の0」の生き方に似たその男達の人生はシビレる。

そして百田尚樹さんの多岐に渡るモチーフの多様性に驚かされる。それはテレビの放送作家をそのまま小説の世界に持ち込んでいるかのよう。短いセンテンスと場面展開と驚きと感動。

読者を飽きさせない工夫が随所に散りばめてある。

他の作家も同じような工夫があるんだろう。ただ何故か好き嫌いが出てきたり、読みにくい文体やストーリーもある。

不思議なものだ。

百田尚樹さんは自分にとっては丁度いい、心地いい、小説たち。

ちなみに短期間に文庫本を買いあさっている為、本棚も無く本は横にしたまま積み上がっている。

古本屋に再度売った方がいいのか?もう少し家に置いておこうか?

もう一度読む?

それが読むんですよ。

百田尚樹さんの作品は読みやすいので2回ずつ読んでいる。

今は「影法師」の2回目だ。

2回読むと細かい描写も頭の中で描かれ、ペンキの2度塗りのようになる。ムラがなくなるのだ。1回目は映像というよりストーリーを楽しんでいる。2回目はチョット難しい言葉を調べて確認したり、地名が出てきたら地図アプリで調べて距離感を楽しんだりする。

本当に面白い小説は何度も読んで、何度も楽しめるんだよな。