ホクトマンのアドブログ

アドベンチャープログラムを愛するすべての人と、そうでもないすべての人へ。ひとりごと、今思うこと、泣き言、楽しか

思い出と覚悟と準備に時間がかかる。

2015-01-13 | 雑念
結構長期で実家にいる。

すると周りの噂が広がり始めた。
「車が増えた」「まだいるの?」などと聞かれるらしい。

人の噂も恐ろしい。
何か些細なことでも憶測し、噂し、愉快で、不幸なストーリーを想像する。

人間は考える葦である。

その能力を間違った方に使うと、
人の悪口や陰口としてヒソヒソ話を繰り広げるのである。

居心地が死ぬほど悪い。

僕はただ元気な両親と話をするために時間を取って帰省しただけなのに。その時間が長くなると「異様」に変わるのだろうか?

正月の3日くらいの短い時間にしておけば良かったのだろうか?

結局、周りの人間を見ると
身内の人は突然いなくなる。

もしくは病気になって入院してから面会する。
そのまま死んだら、大人になってからの思い出は病室の元気のない映像が残る。

そして口々にこう言う。
「もう少し親孝行してあげれば良かった」

みんな一緒だ。
みんな言う事一緒。
だったら少し時間を作って、元気なうちに会って話をすれば良い。

僕は今、1ヶ月くらいは過ごしてやろうと思っている。ってかもうすぐ1ヶ月になろうとしている。

先月の爆弾低気圧に乗ってやってきたから。

別に実家に帰省して親の飯を食うことが親孝行だとは思わない。現に「仕事は?」とか心配をかけている。

しかし逆を考えて欲しい。
「仕事だから」と親にあわないように過ごすことの方が簡単だし楽だと思う。特に勤務地と実家が離れていると、よりその様になる。

別に親とベタベタしようとも思わない。
別に媚びを売って遺産相続をより多めに貰おうとも思わない。そもそも遺産はない。借金もないので良いのだが。

ただかつての元気は確実に薄まってきている両親に、自分としての「覚悟」や「準備」が必要である。

もうそんな年齢になっているのである。

「いつまでも親がいると思うな」

が現実感を増す。

一緒に西宮えびすに行った。
僕はiPhoneスタンドと三脚で動画を撮った。
ついでに両親と写真も撮ってみた。
親との写真はあまり無い。
大人になってからの写真は特に無い。

こんな事を書き連ねると縁起でもないのだが、
現実とはこういうものだ。

そんな話ばかりをしてもつまらないので、嫌いな芸人嫌いな番組。いつもケーブルテレビの麻雀や時代劇、西部劇を観ているオトンに文句を言ったり。iPhone6を手に入れたオカンは日課の病院でiTunes映画をダウンロードしての鑑賞で、僕は追い越されたり。「国宝さん」がどうしたとか。はるなが面白い!とか。

何気ない風景も思い出になるだろう。

僕はこれが最後の長期滞在になるかもしれない実家でくつろぐ。ヨメもいない。部屋にひとり。まるで高校時代に戻ったかのようだ。

このまま神戸電鉄に乗って朝練にでも行きそうな気分である。

誰がなんと言おうと僕は正しい在り方をしていると思う。