ムキタケは、非常に美味しいキノコである。その独特の食感から『山のフカヒレ』と呼ばれる。また、肉厚で出汁の旨みとともに熱をため込むため『ノドヤケ』とも呼ばれる。我が家でも、もちろん人気が高いキノコである。
今回戴いてきた『山のフカヒレ』
このキノコ、非常に美味しくて、ある程度キノコを知っている人々からは、こよなく愛されているのだが、ポピュラーにはならない。最大の理由は、毒キノコとの誤食があるからだろう。
こちらがツキヨタケ(毒)
確かに、形状や生育場所がよく似ているんだけど、見分け方は慣れてしまうと難しくありません。信頼出来る人と同行して収穫し、ぜひ味わって貰いたいキノコです。
さて、その美味しさを堪能するために考えた料理は ≪けんちん汁≫ です。ムキタケの味と食感を楽しむとともに、寒い日に身体が温まるポカポカ料理なんですよ。早速、いってみましょう。
下ごしらえの部
・具材を用意します
おおっ、八宝菜になってる!
※火の通りにくそうなものは薄めに。あとは、一口大を基本に切り分けました。
※コンニャクは湯がいて、里芋は皮剥きのための下茹でが済んでいます
・鍋にゴマ油を敷き、硬い方の野菜を軽く炒めてから鶏肉投入(すぐにコンニャクも)
使った調味料です
・水1ℓで煮立ててから使用します
・沸騰するとアクが出るので丁寧にすくったら調味料を投入
※醤油大さじ1強に塩小さじ1と顆粒だし適量加えて待機
※里芋(既に加熱済み)と味噌は、最後です
※時間があれば、ここでじっくり冷まして味を染み込ませます
・食事の時刻に合わせて里芋を入れ再加熱。浮いてきたら味噌を加えて完成
いただきます!
これが熱々トロトロで美味しいんだわ。身体の芯から温まりました。
そして、翌日。残り半分のけんちん汁をそのままいただく手もありなんだけど、一手間加えることにしました。作るのは、≪餡かけ焼きそば≫。
・昨夜の鶏もも肉の残り1/2枚を切り分けて塩コショウ
・長ネギ1本を斜め切りにして、オリーブオイルで炒めました
※昨夜のけんちん汁に混ぜて、オイスターソース小さじ2塩少々を加え、味を整えました
焼きそばに取りかかります。
・滑りのよいフライパンに焼きそばの麺を広げて中火で3分。裏返します。
※今回は、『蒸し焼きそば』(これが一番安い)を使いました。
※結構固まっているので、2食分を600w1分30秒でレンチンするとほぐれました
・麺は、『餡』を作る前に皿に盛り分けておきました(手が足りなかった)
・けんちん汁に水溶き片栗粉(水と片栗粉各大さじ2)を加えて混ぜながら沸騰させます
これで、焼きそばの餡に大変身!
・皿に盛り分けておいた焼きそばに回しかけたら出来上がり
かなり美味しいです!
トロトロ熱々の餡が焼いた麺に絡んで、極めてウマウマであります。もちろん、あっという間に完売しました。
いやあ、面白かった!そして、旨かった!
なんとなく、イケるかなとは思っていたんだけど、これほど美味しく仕上がるとは。
晩秋キノコの代表、ムキタケ。やっぱり、すごく優秀です。けんちん汁は、文句なく美味しいんだけど、この餡かけは、応用範囲も広そうです。別の料理も含めて、まだまだ楽しめるでしょう。
あらためて、ムキタケのポテンシャルの高さを実感することが出来ました。
山の神様、ありがとうございました。これからも、よろしくお願いいたします。
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