久しぶりの山遊び。戴いてきた山の幸は、ミズコブとワサビ。
ミズコブの下ごしらえが一番厄介なんだけど、気長に丁寧にやっていけば、いつかは終わる。昼飯前には終わらせることが出来た。
さて、もう一つの収穫物のワサビだ。
なかなかいい感じです
摺り下ろしてワサビかけご飯は確定なんだけど、やっぱり刺身も欲しいよね。
実は、非常に間の悪いことに、昨日の夕食が刺身だった。マダイのカルパッチョとアマエビを戴いたばかり。
一応、在庫もあるにはあるんで、妻に声を掛けてみる。
「冷凍庫のカツオ、戻してみるか?」
「いいけど、ワサビには合わないんじゃない?」
おっしゃる通りです。ワサビのすっきりとした辛みと旨みは、淡泊な素材によく合う。カツオじゃないよな。 どうする?マタギ!
ポクポクポクポク チ~ン
あった!
ワサビにぴったりの素材がもう一つ、冷凍庫に眠っていますよ!
その名は、タコちゃんです。
春に海から連れ帰ったタコの足が、冷凍庫に眠っていました。これを使いましょう。
これです
皮と吸盤を外した状態なので、タコとは分かりづらいかもしれませんが、この状態で保存しておくと、色々な使い道があって便利なのです。
早速行ってみましょう。
・まずは、冷凍庫から冷蔵庫に移動させて1時間ほど待ちます
・すると、カチンコチンからガチンゴチンぐらいに変わってきます
※半解凍と言うらしいです
・それを、よく切れる包丁で丁寧に薄造りにしていきます
ふうう、出来たぜ
この作業は、マタギの場合、この状態(半解凍)の時にしかできません。タコは、身が柔らかいうえに弾力があるものだから、普通の状態では、うまく切れないんです。
これで、半分出来ました。ここからは、涙の世界です。
根ワサビの汚れを落として
にじむ涙を隠しながら、ひたすらする
これだけあれば十分でしょう
ミズコブの醤油漬けとともに
いただきます!
旨い!
ワサビのいいところは、素材の旨みを引き出しつつ、自分自身の美味しさも一緒に楽しませてくれるところとでも言ったらいいんでしょうか。
タコも旨いが、ワサビも旨いのだ。
そして、恒例の、
ワサビご飯です
くうううっ、たまらんねえ!
ご飯も進むが、酒も進むぜ。
ああ~、山の偵察隊。出かけてよかったと、あらためて思う瞬間であります。
山の神様、本日もありがとうございました。
あ、ごめんなさい。
タコちゃんと海の神様、君たちがいなかったら今日の料理はできませんでした。
こちらも、ありがとうございました。
今しがたのラジオ番組で、ワサビ料理の紹介があった。やっぱり美味しそう。一方、西日本の某所で美味しいワサビを作ることができなくなり、ワサビの栽培をやめてしまったという情報もあった。温暖化のためだそうだ。
この美味しく豊かな食文化が、末永く保たれることを切に祈ります。
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