カルチャー・ショック

2011-10-11 07:55:32 | Autobiography
埼玉県の県南地域と言うのは、ある意味東京よりも訛りがない地域で…。
大宮辺りは埼玉都民なんていう言葉が存在するぐらい東京のベットタウンなわけで、この人たちの住む地域は…ここも他所もキレイな標準語の地域になってしまっているわけで…。

物心ついたときからそんな地域の人間。
然るに、おいらも標準語の民族だったわけで…。

親父やお袋は新潟の人なので、言葉の端々に新潟の言葉が滲んだが、姉貴やおいらはそうではなかった。

小2で泉市に引越したおいらは…そこに住んでいる人たちが聞き慣れない言葉を喋っていることに驚く。
アクセントは違うし…語尾は『~だっちゃ。』だし。

『標準語』と言う言葉の通り、おいらの喋っている言葉は標準的だったハズなのに、引越した先では『非標準語』。

それだけではない。
遊び≒野球…じゃない。

あれも、これも、それも、どれも…おいらの経験してきた物事とズレていた。
どう言ったらいいか…完全にズレているのではなくて、マス目一個分掛け違えている…というか…。

『え~?おいらが住んでいたところでは…。』
『またそれ?』

郷に入れば郷に従え

波風を立てれば孤立する…と、それを幼いながらも肌で感じたおいらは…必死で仙台訛りを覚えようとした。
お袋は『すぐに真似する』と渋い顔だったが…おいらには死活問題だった。

東京風を吹かせるヤツ。
東京に住んでいたわけでもないのに、そう思われるのが癪だった。

如何に周りに同化するか…。
真似する以外の手立てが考えられずにいた。

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