散歩日記XX

主に趣味の話を書いているブログです。

20231103ギャラリー巡り(2)

2023-11-03 16:24:42 | 美術・アート
本日は芸森美術館→同工芸館→文学館→大丸→市民→三越→スカイホール→さいとう→らいらっく→富士フイルムの10か所。もうちょっと見て回るべきだったが、腰痛のため断念。

■北海道文学館「赤羽末吉」。絵本作家の展覧会。私が子供の頃の記憶にあったのは「うりこひめとあまんじゃく」くらいであったが、会場に連れてこられた子供たちはいろいろな作品を知っているようだった。



「スーホの白い馬」:主人公は小さな白い馬を大事に育て、殿様が開催した競馬大会で優勝する。優勝者は殿様の娘と結婚できるという話だったのだが、みすぼらしい主人公を見て殿様は約束をたがえ、白い馬を取り上げて主人公に暴行を加えて追い払う。白い馬は殿様を落馬させて、主人公のもとに帰ってくるが…。まったく今の日本政府のような酷い殿様で、こういう奴は落馬だけではなくとことん思い知らせてやらねばなるまいよ。



ちょっと「鳥獣人物戯画」テイストもあるカエル(赤羽末吉作品より)。



ロビーでは「マラムレシュ・世界の中心 みやこうせい写真展示」と題して、ルーマニア北部マラムレシュ地方の写真展示がされていた。それから文化の日週間で「常設展」が無料観覧になっていた。常設展を見ることは少ないのだが、無料で2022年収蔵の佐藤忠良「函館港」「北大構内」「札幌駅前の出征風景」「雪のサッポロ」を見ることができたので良かった。また、安部公房の色紙「都会 閉ざされた無限。…」も初めて見た気がする。

中島公園の紅葉。



地下鉄駅の入口付近ではイチョウの葉が色づいているが、思わず写真を撮りたくなくなるくらい大勢の人が写真撮影をしていた。

■札幌市民ギャラリー「第97回道展」。もう少しで100回なのね。



今日は何となく撮影した絵画等をご紹介。

前田健浩「少女A 鳳蝶」:私の好きなリアリズムタイプの作品。



高瀬香織「一陽来復」:大迫力で思わず撮影。



朝地信介「深淵」:色合いが好き。



船井勇佑「最後の足掻き」:今年の北海道美術協会賞作品。間近で見てもなるほど良い作品だった。



小山七郎「昇華」:透かしと全体のバランスがいい。



上村塁「Horizon II」:今年、割と作品を見た気になる作家のひとり。なぜか縦線のHorizon。



兼平浩一郎「Horizon」:こちらは横線のHorizonで、何だか面白くなった(他の作品が写り込んでしまい申し訳ない)。



竹内博「なんてったってゴム長」:やっぱり便利だよ。



白圡薫「眠り「陽だまり」」:インクジェットプリントで印刷したものらしく、展示室内にも「版画の定義とは」という文章があった。隙間のない感じが面白い。



大泉力也「memory lane」:というのも、その隣にこの隙間だらけの作品があったからだ。この余白感というのは、何となくよく分かる気もする。



浩而魅諭「たまごIV~巨石の記憶~」:この「巨石」、「細かい描きこみ」パターンの作品は時々あるが、それでも魅力的。



石垣渉「遥か」:風景を越えて、何か抽象的なシンボルが取り出されているようだ。



湯淺美惠「いつか何処かで(待つ)」:あえて人物の表情を押し隠したところに目が行く。



盛岩唯史「少年の日の思い出」:点描で描いた廃バスの風景。



福田高治「作品2023‐C」:真ん中から下にかけて、一原有徳作品の雰囲気を感じる。



腰痛がきつく、行ける範囲をもう少し見て、酒を購入してから帰宅。
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閉店352

2023-11-03 14:08:54 | いろいろ写真館
アスティ45にあった食堂兼居酒屋「かっぽうぎ」がついに閉店。一時期は大通含めて3店舗くらいあったと思うが、どうしてしまったのか。まさか、サラリーマンは昼食で外食できるだけの余裕も無くなってしまったということではあるまいね。



皆、昼食はどうしているのだろう。私の周りでもコンビニで買ってきて済ませるか、家から弁当(自作の場合もあり)を持ってきている人が増えているような気がする。私自身もコンビニのおにぎりで済ませているのだが、これはお金がないというよりは、昼時の飲食店の混雑が嫌、何か読みながらでなくては食べている気がしない、30分くらい昼寝をしたいといった違う理由である。
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ひさびさ中華飲み

2023-11-03 12:20:30 | 飲み歩き・すすきの周辺
今日は久しぶりにあそこに行ってみたくなったなと思い、すすきの店を覗いてみたら昼時にもかかわらずカウンター席が空いているではないか。よし、ナイスタイミングということで、中華の「O」へ。

メニュー上の方にあるビールセットやサワーセットは15時からなので、紹興酒の冷たいので昼飲みスタート。おつまみシリーズからザーサイとキムチを注文。





ザーサイとキムチはそうそう、こういう小盛り合せで良いのだよ。



食べるものは健康的に野菜炒めと餃子3個(写真なし)を注文。野菜炒めはもやし、キャベツ、キクラゲ、ニンジン、竹の子、豚肉少々で味付けもそんなに塩気がきつくないし、油っぽくもない。



ただ、ちょっとあっさりし過ぎていて物足りない感もあり、レバニラを追加。料理は全部小サイズである。



こっちは見た目ニラの青さが目立ったが、レバもたっぷり入っていた。レバはもさもさしていないし、臭みも無くて食べやすい。

というところで、昼食を取りに来る客も徐々に増えてきた。勘定をしてもらうことにしよう。



ここのレジは半自動精算方式で、店の人はレジを打ち終えるといなくなってしまい、機械に向かって金を投入するのである。トレイにお金を出してしまった自分が、何だか時代から取り残された人のようだった。
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20231103ギャラリー巡り(1)芸森

2023-11-03 11:10:47 | 美術・アート
1週間ほど外出できずに、いろいろな展覧会が会期末近くなってきてしまった。まずはメインの展覧会は終了までもう少し期間があるが、芸術の森に行っておかなくてはなるまい。ということで、比較的暖かい朝から出発。



地下鉄真駒内駅まではそんなに人もいなかったが、そこから乗るバスはそこそこ混雑している。そして、この展覧会は結構人気があるよな。午前10時にして、これだけ人がいるのは珍しいかも。

■札幌芸術の森美術館「深堀隆介展 水面のゆらぎの中へ」。
「春ノ桶」:これを見れば「ああ、あの作家ね」と思う人もいるだろう。会場全体の3~4割程度が写真撮影可能であった。



「サバンナ」:四角い形状がブロックのようでもあり、赤い面からのぞく骨のようなものが生々しくもあり。1993年の作品から展示されていたが、これは2000年の作品である。



「雪花」:金魚の入った桶に氷が張っているが、その微妙な薄さはたまらない技術である。雪はちょっとベタっとした感じで、北国育ちの私にはもう一つと思われる。
「初出荷 出目金」:金魚を入れた大きなビニール袋の上をカットしたような造形。
「緋風」:コンクリートにできたくぼみに金魚がいる。周りの落ちた葉が秋を思わせる。

「美愛」:桶に残されたのは金魚のふんと水草ばかり。金魚で生命を表現しつつ、その生活圏というものを感じさせる。
「金缶 コーヒー金」:つぶした空き缶の上に樹脂をかけてアクリル絵の具で金魚を描いたもの。絵画の平面性と立体の境目ということか。
「DEATH NOTE」:金魚の観察日記でありながら、結果的にそこに描かれた金魚は死んでいくというデスノート。

「雨花」:逆さに落ちた傘の中に水と金魚がいる。傘の破れ方や水のしみ込み方の表現が素晴らしい。そして、いずれこの金魚の生活圏は無くなってしまうだろう。壁に「金魚は海があること、川があること、水槽にいること、全部知らない。」と書かれていたが、そういう私たちは自分の住んでいる場所に対して何を知っているのだろうか。
「天樫ノ緋魚」:宙を優雅に舞う、いやしかしすでに死んでいる金魚。



「方丈ノ夢」:2023年の大作。まず全体像はこんな感じ。



電話の音に金魚たちが集まっている。



蚊取り線香の口から金魚が飛び出た。



そしてこのちゃぶ台の上で切れる水の立方体表現がたまらない。



「韓雪」:象徴主義的絵画ともいえる。



「雪中歌」:9月16日に作家が来訪し、ライブペインティングで描かれた作品だそうだ。



間違いなく一見の価値がある展覧会だ。



美術館を出て工芸館の方に向かうと、途中のクラフト館の前にフクロウがいた。



■札幌市芸術の森工芸館「北海道陶芸会55周年記念 陶・新時代-北からのメッセージ-アメリカ・オレゴン陶芸家協会を迎えて」。これが間もなく終了してしまうため、今日見ておきたかったのである(写真撮影なし)。



入口近くの池では1つだけマルタ・パン「浮かぶ彫刻・札幌」が浮かんでいる(残りの2個は修復中)。





さて、先は長い。早く街中に戻ろう。戻りのバスは立っている人も大勢いるほどの混雑であった。
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