散歩日記XX

主に趣味の話を書いているブログです。

締めのリンゴは甘い

2023-11-04 20:28:55 | 飲み歩き・琴似界隈
ウトウトしながら、小樽から琴似に移動。琴似駅近くのバー「D」へ。

1杯目はM&H・エレメンツ・シェリーカスクというイスラエルのウイスキー(*)。これがいわゆるウイスキーの名産地ではないにも関わらず、水準以上のモルトを出してきたものである。



(*)飲んでいる途中で気がついたが、私はイスラエルの行動を支持する者ではありません。即時停戦を強く求める者です。

2杯目はグレンアラヒー18年をハーフで。これも良くできたウイスキーで、スペイサイドであるからしてスモーキーさはないが、フルーツや黒糖のような甘みがある。



そして締めの3杯目はミシェル・ユアール28年。これは素晴らしいカルヴァドスだ。カルヴァドスはリンゴブランデーといっても、洋梨の果汁を混ぜることはごく一般的なのである。しかしこれはリンゴ原料100%、それゆえにリンゴの皮の渋みと最後のフレッシュな甘さ(熟成年数が長いのに)を兼ね備え、まさしく幸せの味といっても過言ではないだろう。



ちょっとこの後、何を飲んだら良いのか分からないくらい美味かったな。ということで、最近の足腰の不調にも負けず、歩いて家まで帰る。今日の歩数は17,360歩であった。



ま、多少は寒い。

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連休中日は小樽(5)秋シャコ

2023-11-04 18:34:07 | 飲み歩き・北海道内
さて、こちらも前回は日曜休業だった居酒屋「O」へ。開店時間10分前くらいに行ったら営業を開始しているようだったので、そのまま入店だ。カウンター席には2組予約が入っており、2階座敷もかなりの混雑の模様。無事に座れることができて良かった。

寒くなってきたので、まずは燗酒を頼み、いつもの刺身盛り合わせを注文。但し今日はメニューに「小樽産 秋シャコ」があったので、それを1本追加してもらうことにした。



まずは何といってもシャコが美味い。そして今日はイカの歯ごたえが良く(寒くなって引き締まってきた?)、甘えびのミソが美味く、ホタテも良い感じであった。思わず冷酒・三千盛を注文して刺身に合わせる。



今日は少し注文の趣向を変えようかと思い、八角田楽焼きを注文。当然のごとく一匹だと思っていたのだが「ちょっと身が小さいから」ということで、二匹がならんで登場。これは食べきれるのかと思って箸をつけたが、胴体は内臓をくりぬいてあるので、背側の部分しか身が無く、何とか食べ切ることができた。味は淡泊な白身に甘めの味噌がいい。皮の部分を揚げたものがついているが、これも味噌を付けて食べる。



でも、思ったより食べた気がするな。店もフル回転の忙しさなので、今日はこのくらいで勘定をしてもらおう。



そして、次に行きたいところの関係上、今日はバスではなくてJRで移動だ。



備忘でメモしておくが、この店の2階の喫茶コーナーは長らく休業していたが、今日見たら営業再開しているようだった。但し「ただいま満席」の表示があったので、人気は高いかもなあ(写真撮影時は喫茶コーナーは終業済)。



駅に到着したらエアポートの発車直前だったので、スムーズに移動。隣の席は誰も座ることなく、快適に移動できた。
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連休中日は小樽(4)休憩を含む

2023-11-04 16:42:11 | 美術・アート
小樽の繁華街を通って、運河の近くまで行く。

■ungaplus gallery「北前船が繋ぐ寄港地の記憶-富山のガラス-」。以前、富山に出張に行ったときに「富山市ガラス美術館」の看板を見て「そうか富山はガラス押しなのか」と思っていたので興味を持って訪問した次第。5人の作家のグループ展兼販売という感じなので、あまり展覧会らしさは感じなかった。



続いて手宮線跡を通って、市立小樽美術館・文学館の建物へ。



これも冬は仕舞っておくみたいだしなと撮影。



歩き疲れたのと腰が痛いため、まずは文学館のJ・Jカフェで休憩。コーヒーをたっぷりと頂き、さっき買った和菓子を広げる。ピンク色のが「すあま」、黒っぽいのがきんつば、そして豆大福である。ここはあえての「すあま」を食べよう。後で分かったのだが、その昔、六つの味の「すあま」を「六味餅」として駅の売店で販売して好評を博したのだそうだ。



薄めのコーヒーにやさしい「すあま」の甘さが意外としっくりくる。それにしても「すあま」が美味しいとなると、そりゃ老人の証だな。

■市立小樽美術館「中村善策と加賀の北前船主・西谷家」。まずは善策の絵画を展示した2階から。
「落葉末の道」:小樽公園裏の風景で、いまは野球場になっている場所らしい。

その他、東京から疎開して行った信州明科が、善策にとって第2の故郷なのだそうで、この展覧会でも信州の風景画が多く展示されていた。私も先ごろ信州に行ってきたが、確かにその風景には特別山深い感じがある。そして信州の湖と小樽の海の違いはあれども、水辺の風景を入れるところは善策の作風なのだろう。

続いて、資料展示も含めた西谷家との関わりが1階展示室で紹介されていた。善策は若い時から絵画一本でやっていきたかったようだが、さすがにすぐには出来ず、西谷回漕店(後の西谷海運株式会社)にまずは就職したのだそうだ。そこで西谷氏に可愛がられ、画の修業を続けることができたらしい。

工藤三郎「神威之岬」:夕闇に見える岬の雰囲気が素晴らしい作品。
中村善策「マリア館のある風景」:これフォービズム入ってるね。
中村善策「国会議事堂風景」「下落合の家」:小品ではあるが、善策は都会を描かせた方がセンスある気がする。

中村善策「和田倉門付近」:植物の描き方にはその後に通じる特徴あり。
中村善策「漁村(外房太海)」:善策には珍しいあっさり描写。
中村善策「泉浜潮吹」:西谷家で善策と同じ年だった正子がスペイン風邪で逝去。その遺児である明子が結婚する時に善策が贈った絵画なのだとか。善策自身もスペイン風邪にかかり、後遺症が残ったとか、今回初めて知った逸話があった。



■市立小樽文学館「異端と正統の装丁画家 追悼・村上芳正展」。2020年に文学館で開催された村上の展覧会を見ているのと、今回展示物の撮影不可とのことで、さっと見る。原画多数なので、ファンの方は是非とも訪れるとよろしかろう。



まもなく北海道文学館で展覧会「左川ちか 黒衣の明星」が始まるが、左川ちかの人形と水彩画「ウラノ南天畑」を紹介しておこう。





さあ、そろそろ夕刻となってきた。

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連休中日は小樽(3)リベンジ

2023-11-04 14:29:56 | 美術・アート
小樽市総合博物館からの戻りは、足と腰の痛みがぶり返すのを恐れて手宮からバスに乗る。小樽駅を通り過ぎて、市役所通で降り、山側へと歩く。


→ステンドグラスかな?

アップダウンが激しい道である。



そして前回来た時には日曜閉館中だった小樽バザールヴィタ美術館へ(一応、これがリベンジ。「復讐」というのも変だが)。



■小樽バザールヴィタ美術館「常設展」「くらいの博物ごよみ原画展」。まずは奥の展示から。
「チューリップの目覚め」:チューリップ人間とでもいうべき3人。顔と花が上手いこと合体している。
「暖かいセーター」:落ち着いた良いところ育ちの猫が、暖かそうなシックなセーターを着ている。



■小樽バザールヴィタ美術館「ユゼフ・ヴィルコン絵本原画展」。今回は入り口を入ってすぐのスペースで企画展が開催されている。原画と共に絵本も数十冊自由に読めるように置いてあったので、そうねえ、4~5冊は読んでみたかな。



大体において「愛」(恋人たちの愛、家族愛、友人との愛など)がテーマであったような気がする。

帰りがけは商大通り(というのかな?)を通ったら、渋い蕎麦屋さんが営業しているのを発見した。これは行ってみたい!



そしてちょっと趣きのある洋館も。



少し前に通り過ぎて気になっていたお菓子の店「R」。今の店舗は新しいが、創業90年を超える店である。入ってみて「こちらで昔から出しているお菓子というとどれになるでしょう」と聞くと、「きんつばは昔から、餡子は自家製なので、それを使ったものとか…」ということだが、どうしても時代に少し合わせて商品を見直すので、完全に昔のままというものはなかなか無いらしいのである。

何となくクラシックそうな和菓子を3つ購入。後で何を買ったのかはご紹介したい。

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連休中日は小樽(2)あれも鉄これも鉄

2023-11-04 12:55:46 | 美術・アート
昼食にラーメンを食べてから、歩いて手宮方面へ。途中、もう少し新しい中華料理店があり、中華ちらし(帯広のローカルグルメ)を出しているようだったが、平日のみか。



その近くの飲み屋さんも昼から開いている。ここはちょっと入ってみたい店なのだが、まあ、今日はさっきの店で良かったと思う。



さて、小樽市総合博物館へは手宮口から入ろう。入場料は冬季営業の300円になっているかと思ったが、11月5日までは夏季営業の400円。アイアンホース号の運行も終了しているようだし、もう冬季じゃないのかな(ま、たった100円だが)。

入口の側に「北海道鐵道發祥驛」の碑があるのに初めて気がついた。昭和24年に建立されたものだそうだ。



人気の少ない屋外展示を見ながら建物へ。





博物館内に入ると、ちょうどジオラマ解説「手宮駅ができるまで」が始まる所だった(0分と30分に解説開始)。



何となく手宮駅の歴史と建物は分かったが、ジオラマはスポットライトが当たるだけで動くものが無いのはちと寂しい。さて、それはともかく、今日のメイン展示はというと…。

■小樽市総合博物館「収蔵資料展~コレクターが遺した鉄道史~」。コレクターが収集したものを特別展示するようだ。



まずは旧国鉄、JR北海道に勤めており、博物館を作るのが夢だったコレクターA氏。



もう今となっては意味が分からない人もいるであろう、注意用の掲示版。



旧鉄道省、旧国鉄に勤めていたコレクターB氏。防雪の資料に強いそうだ。



昭和時代の鉄道写真、紙資料のコレクターC氏。



書籍、雑誌関係を得意とするコレクターD氏。



乗車券、入場券、駅弁包装を集めていたコレクターE氏。



小樽駅構内立売商会の駅弁包装。小樽名物「とりめし」「港もち」など。



OJゲージの鉄道模型を始めて70年、コレクターG氏。



1936年から8年半の欧州留学で出会ったメルクリン社の模型を集めるコレクターF氏。



どう? ヤバい(←誉め言葉)よね。
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連休中日は小樽(1)こういうのが

2023-11-04 12:11:36 | 食べ歩き
連休中日は体調もだいぶ良くなってきたところで、ちょっと小樽に行くことにしよう。西区役所前からバスに乗ると、それなりの乗客数である。しばらく私の隣には誰も座らなかったが、札樽道の停留所でついにおばちゃんに座られてしまった、というくらいの込みようだ。



小樽駅前に到着し、ちょっと紀伊国屋書店を覗いてから(収穫なし)、まずは昼食の場を求めつつ手宮方面へと歩く。

いわゆる「○○市場」のようなところはかなりの混雑で、そういうところに行きたいわけではないんだよな~、と歩いていると古い大衆中華の看板が目に入った。看板だけ見ていると、どう考えても営業をやめているだろうと思ったが、近くに寄ると暖簾が出ており、やっているみたいだ。ちょっと入ってみるには勇気のいる店構えだったが、今日はここがいい。突入だ。



入ってみると店内はL字カウンターで7席くらいかな。こぎれいですっきりした店内だった。ラーメン各種、カレー、しょうが焼き、チャーハンなどのそれほど多くないメニューの中から、今日は寒いし醤油ラーメンにしよう。年配の店主は野菜を炒めてからスープを入れてという昔ながらのラーメンの作り方をしているようだ。

醤油ラーメンが到着。スープたっぷり、麺は少なめかな。具材は白菜・もやし・ニンジンを炒めたものとチャーシュー、メンマ、ネギが乗っている。香りは昔風のスープににんにくの香りがするね。よし、早速食べていこう。



よし、こういうのでいいんですよ。いや、こういうのがいいんですよ。控えめなスープに歯ごたえを残して炒められた野菜が美味い。麺は中細のちぢれ麺。これが本来のサッポロラーメンだよね(サッポロラーメンの原型は醤油である)。にんにくの香りが食欲をそそるのだが、刻んだものが下品に入っているわけではなく、香りをオイルに抽出してあるのかな。これがいいんだよな。

チャーシューは煮豚でごわっとした感じ。でも、それもまた良きかな。麺と野菜を全部食べてスープも半分くらいは飲んでしまった。ほんのちょっとの物足りなさが(それで正解)、ついもう一口とスープを飲ませるんだよな。

ここで後から客が来て、最初の若手はラーメン+チャーハン(セットではなく単品2つ)、次のおやっさんはカツカレー。そう、カツカレーも気になるけど、夕食のことも考えて少し控えておいたのである。通りがかったらまた立ち寄ってみたい、昔ながらの店であった。

大将(というよりはシェフ的かな。結構ダンディな大将だった)、美味かったよ!

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